国研が中学校英語の指導事例集 全国学力調査の課題から

国立教育政策研究所は4月28日、2019年度の全国学力・学習状況調査で初めて行われた中学校の英語のうち、特に課題が見られた設問について、指導事例集をホームページに公開した。今年度から全面実施された学習指導要領に対応した授業改善の方法が示されている。指導方法を解説する映像資料も合わせて作成され、実際の授業イメージや指導上の留意点を捉えやすくなっている。

全国学力調査を踏まえて作成された中学校英語の指導事例集

事例集では、19年度調査で課題が見られた▽語や文法事項等を正しく用いて表現する▽聞いて把握した内容について適切に応じる▽テーマについて考えを整理し、まとまりのある文章を書く▽質問をしたり答えたりしながらやり取りする――の4つの設問を取り上げた。どんな課題があるのか具体的に示した上で、課題を解決するための学習過程を図解で説明。授業改善に向けた指導事例では、単元の評価規準や指導計画なども示した。

例えば、事例4の「話すこと」の調査で明らかとなった即興でのやり取りの課題に対しては、普段の授業で、準備時間などを設けずに英語で質問したり、答えたりする機会を増やし、対話を継続・発展させる方法(ストラテジー)のモデルを教師が示す、などの指導を例示。「日本の魅力について伝え合う」といったテーマで、ALTと対話する授業を提案している。

また、各事例に対応した映像資料では、授業改善に向けた指導事例について解説。実際の授業風景を見ながら、テロップなどで指導上の工夫やポイントをチェックすることができるようになっている。

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