コロナ禍でも「前向きに大学生活」 静大生が高校生向け冊子

高校生にコロナ禍で大きく変わった大学生活をイメージしてもらおうと、静岡大学の学生らが冊子『大学生による暮らしのヒント集』を作成し、このほど公表した。同学の学校生活を基に、全国の大学で急拡大するオンライン授業の実情を紹介しているほか、感染防止対策を取りながら実施するサークル活動や教育実習などについても触れ、厳しい制限下でも「前向きに大学生活を楽しむコツ」を高校生たちに伝えている。

同冊子では、オンライン授業について学生の率直な意見を紹介。「自分のペースで学習できる」「何度も授業動画を視聴して復習できる」「メールなどで教員に質問をしやすい環境になっている」「ZoomやSlackの使い方を学べた」などと前向きな意見が目立つ一方で、「グループワークができない」「システムトラブルが起こる可能性がある」など課題点の指摘もあった。

またオンラインで試験を受けた学生の1人は、「初めての試みだったためか、問題量と試験時間のバランスが取れず、非常に焦り実力を出し切ることができなかった」と振り返った。

教育学部の学生は、学校を訪問しないオンラインメインの教育実習について報告。自己紹介動画を作成して共有し、動画を活用して授業観察をしたという。

動画で視聴することで、「教員の働き掛けに対する児童生徒の様子をよく観察できた」と手応えを感じた一方で、「授業をしたり、児童生徒と関わったりできず、実態を把握することが難しい」「授業観察動画は1本で約1時間あるため、課題と並行しなければならず大変だった」などと率直な感想を述べた。

さらに活動が制限される部活動やサークル活動でも、工夫を凝らしながら学生同士が交流する様子も紹介。例えばサッカー部では、コロナの影響で毎年恒例の合宿や試合などが軒並み中止になった。しかし感染拡大防止対策をとりながら、少人数グループに分かれて、少しずつ活動を再開。大学近くの公園や浜辺を練習場に、Zoomなどオンラインも併用しながらトレーニングしているという。

同冊子は静岡大学全学入試センターの雨森聡准教授の指導のもと、「高等教育と入試広報」を受講する学生の最終提出物を基に作成された。同学のホームページからダウンロードできる。