共通テスト追試会場は来年も全都道府県に 全高長が要望

来年の大学入試を巡り全国高等学校長協会(全高長)はこのほど、大学入学共通テストの追試験会場については、今年同様、全都道府県に設置することなどを求める要望書を文科省に提出した。これについて萩生田光一文科相は5月11日の閣議後会見で、「受験生第一の立場で前広に考えたい」などと述べ、コロナ禍の状況を見ながら前向きに検討する考えを示した。

来年の大学入試に関する質問に答える萩生田文科相

全高長は要望書の中で、来年1月に行われる共通テストの追試験会場について、コロナ禍の感染症対策の観点から、今年に引き続き全都道府県に設置することを求めたのをはじめ、▽個別試験についても、コロナ禍で移動の負担が重いことなどに配慮して地方会場を増やすよう大学に働き掛けること▽コロナ禍で入試方法を変更した大学があったが、急な変更は受験生に不安となるため、周知方法等について共通ルールを設定すること――などを要望し、今後の大学入試の制度設計に生かしてほしいと求めている。

全高長では、コロナ禍で行われた今年の共通テストや一般入試などを踏まえて、2月から3月にかけて全国の都道府県高等学校長協会を通じて大学入試に関するアンケート調査を実施し、各地の高校で対応に苦慮したことなどについて報告を受けた。この中では、コロナ禍で「密」を防ぐためバスの台数を増やしたことで通常より交通費がかかったことや、共通テスト実施後に個別試験を行わないと公表した学校があり、受験生に大きな動揺を与えたなどとの声が寄せられたといい、全高長はこうした意見を要望に反映させたとしている。

これについて萩生田文科相は会見で、「今年1月の共通テストでは、追試験会場を全都道府県に配置することや、万一感染しても受験機会を失うことがないよう追試験を2週間後に実施するなどの対応を行った。来年1月の共通テストも高校、大学関係者らと十分相談し、受験生第一の立場に立って受験期間が適切に確保されるように、コロナ禍がどうなっているかも考えながら前広に考えたい」と述べた。


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