全連小新会長に世田谷区立下北沢小の大字校長 初の遠隔総会

全国連合小学校長会(全連小)は5月19日、第73回総会を開催し、新会長に東京都世田谷区立下北沢小学校の大字(おおじ)弘一郎校長が就任した。新型コロナウイルスの感染防止のため参集せず、都内のホテルの一室を基地局とし、各都道府県の事務局をオンラインでつないで開催した。総会を遠隔で開催するのは初めて。大字新会長は「令和の日本型学校教育を具現化していくのは、私たち現場の校長だ」と、学校教育の変革に向け意欲を見せた。

オンラインで全国の事務局をつなぎ、就任のあいさつをする大字新会長

あいさつに立った大字新会長はコロナ禍の1年を振り返り、「学校は新型コロナ対策と教育活動の両立という困難な状況の中で、何が本当に大切なのかを徹底的に考え抜くようになった。数多くの制約に立ち向かうことで、今まで以上に大きなエネルギーが生まれ、前例にとらわれない創造的な教育活動に挑戦することができた。今後、ポストコロナの状況になったとしても、この経験を生かし、新たな学校の在り方や価値を生み出していかなければならない」と述べた。

また今年1月、個別最適な学びと協働的な学び、小学校高学年の教科担任制などを盛り込んだ中教審答申が示されたことに触れ、「われわれ校長が見るべきものは、目の前の子供たちと教職員、そして子供たちの未来と、学校の未来の姿だ。自ら未来をひらき、明るい未来社会を作っていくのは目の前の子供たちだ。そして、この子供たちに確かな力をつけていくのが、われわれの仕事だ。なんと夢のある仕事だろうか」と強調した。

前会長の喜名朝博・東京都江東区立明治小学校長は顧問に就任する。会長退任にあたり、「中教審に参加してきたが、物を言う校長でありたいと常々思っていた。言われたことをそのまま受け入れるのではなくて、校長会としてしっかりと意見を言っていくべきだと思っていた。約1万9000人の会員の声を強い力として、発信をしてきたつもりだ」と振り返った。

大字新会長

議事については書面決議とし、会員の返信を待って、活動方針や宣言など6項目を採択する見通し。活動方針案では▽学校経営の充実▽調査・研究活動の充実▽持続可能な社会の作り手となることを期待される児童に、生きる力を育むことを目指す教育課程の編成・実施・評価・改善▽教職員の資質・能力の向上▽教職員の定数や処遇の改善・学校における働き方改革の推進――を重点項目としている。

また宣言案には▽少人数学級・専科教員配置のより一層の推進▽新型コロナウイルス感染防止のための新しい生活様式に対応した教育諸条件の整備促進▽デジタル教科書などへの対応及びICTを活用した教育を推進するための「GIGAスクール構想」の推進・充実▽特別支援教育に関する人的配置や研修、施設整備などの充実▽学校における働き方改革の推進――など、16項目を盛り込んでいる。


ニュースをもっと読む >