全段階の教育にESD ユネスコ世界会議でベルリン宣言採択

2030年までに達成すべき国連の持続可能な開発目標(SDGs)の実現に向けて、「持続可能な開発のための教育(ESD)に関するユネスコ世界会議」が5月17~19日に、ドイツのベルリンで開かれた。幼児教育から高等教育、生涯学習までの全段階でESDを組み込むとともに、ESDを実践する教員の養成に取り組むことを確認した「ベルリン宣言」を採択した。

オンラインで閣僚級パネルディスカッションに臨む萩生田文科相(文科省提供)

同会議には161カ国から教育関係者ら約2800人が出席。初日に行われた閣僚級パネルディスカッションには萩生田光一文科相をはじめ、ララ・ハスナモロッコ王国王女・モハメッド6世環境保護財団会長、アンニャ・カーリチェクドイツ教育研究大臣、マリー・リーヴェンススリナム教育科学文化大臣、フセイン・アル・ハンマーディアラブ首長国連邦教育大臣、サラ・ルトケニア教育副大臣が登壇した。

萩生田文科相は、ESD提唱国としての日本の取り組みとして▽ESDの理念を学習指導要領などで学校教育の中に公式に位置付けている▽関係省庁が連携してESDを推進している▽学校と地域が連携して地域課題の解決につなげている――ことなどを紹介。ユネスコへの信託基金を通じて、ESDの国際的な推進で指導的な役割を果たしていくと表明した。

最終日に会議の成果文書として採択されたベルリン宣言では、2030年に向けて、SDGsを達成する鍵となるESDを全ての教育段階で組み込むことをうたった。また、個人や社会を変容させていく行動能力に重点を置くこととし、教育のみならず、関係する全ての省庁やステークホルダーが連携して推進していくこと、ESDを実践する教員の育成や、持続可能な開発への変化の担い手となる若者に学習や市民参加の機会をつくることなどを盛り込んだ。

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