10歳の携帯電話の所持率 10年間で約2割増

厚労省は5月19日、子供とその保護者の状況を毎年追跡している21世紀出生児縦断調査のうち、2010年生まれを対象に昨年実施した調査結果を公表した。現在小学4年生になる10年生まれの子供は、01年生まれの子供と比べて携帯電話の所持率やコンピューターゲームをする割合が高く、子供がゲームをする時間が長いことや身体を動かして遊ぶことが少ないことに、保護者も悩みを感じている割合が高かった。

調査結果によると、10年生まれの子供で、スマートフォンを含む携帯電話を持たせている割合は32.8%で、同じ21世紀出生時縦断調査で、01年生まれの子供が10歳だったときの結果と比べると18.4ポイント高くなった。携帯電話を持たせ始めた時期は小学1年生からが31.6%で最も高く、01年生まれの子供の場合は小学4年生からが最も高かったことを踏まえると、携帯電話を持ち始めるのが早期化していると言える。

子供の日常生活で気になることや悩みの世代間比較(一部抜粋)

携帯電話を持たせた理由を複数回答で聞くと、子供との連絡が最も高く89.3%、次いで子供の居場所を確認するためが55.2%だった。

また、学校がある日にゲームをする割合は74.8%で、01年生まれの子供と比べて9.6ポイント高く、学年が上がるにつれてゲームをする割合や時間は増加する傾向にあった。

母親が有職である割合は77.0%で、01年生まれの場合と比べて11.3ポイント高くなった。さらに、最初の調査から今回の調査まで10年間継続して常勤していた母親の割合は36.5%で、01年生まれの場合と比べて10.6ポイント高いなど、女性の就業がより一般的になっている状況が伺える。

保護者が子供の日常生活で気になることや悩みがある割合は78.4%で、01年生まれと比べて3.0ポイント高く、学年が上がるにつれて増加していた。具体的な悩みについて複数回答で尋ねたところ、「テレビを見たりゲームをする時間が長い」(58.0%)や「身体を動かして遊ぶことが少ない」(35.1%)などが高く、これらは01年生まれの子供の場合と比べても前者では23.6ポイント、後者では12.0ポイントも高くなっていた。

子供の状況や子育て意識などを継続的に追い掛けている21世紀出生児縦断調査は、01年生まれの子供を対象にしたものと、10年生まれの子供を対象にしたものがあり、今回公表されたのは後者の10回目。調査は20年5月25日に郵送またはインターネットによるオンライン回答で行い、5月10~24日生まれの子供の保護者が回答した。回収数は2万4041件。


ニュースをもっと読む >