SNSで読まれる表現とは 高校生にnote社員が出前授業

高校生がクリエーターとして人に読まれる文章表現を学ぶ出前授業が5月21日、東京都千代田区の正則学園高校(齋藤裕校長、生徒531人)で行われた。個人で記事を発信できるSNS「note」を運営するnote㈱の社員が講師となり、どういった記事のテーマやタイトルが注目されるのかを解説。情報発信や創作の面白さを伝えた。

同校では教員がnoteを活用して記事を毎日配信しており、昨年の冬休みに、当時1年生だった生徒に「noteっぽい記事を書いてみる」という課題を出したところ、その内容が同社の目に留まったことがきっかけで、今回の授業が行われた。

1、2年生に対して行われたこの日の授業では、同社でディレクターをしている中野麻衣子さんが、実際にnoteで人気のある記事を紹介しながら、人に読まれる記事の特徴を整理。例えば、記事のテーマはできるだけ絞り込んだ方が届きやすいことや、タイトルや最初の200字で伝えたいことを示せているかといったポイントを挙げた。

noteを使った効果的な情報発信についてレクチャーする中野さん

一方で中野さんは、タイトルが誇大表現になっていたり、記事によって他人を傷つけてしまったりしないようにすること、著作権や個人情報に気を付けることなど、情報発信をする際の注意点も強調した。

授業を受けた生徒からは「生徒会活動で生徒の意見を集め、どう発信したらよいか」や「noteをやってみたくなったが、どんな年齢層の人が読んでいるのか」などの質問が出た。

中野さんは「生徒が書いたという課題を見たら、家族や趣味のことなど、自分が楽しんでいることを面白そうに書いていて、そんな記事を書いた高校生にぜひ会ってみたいと思った。noteはあくまでツールとして、探究学習やキャリア教育など、高校のニーズや目的に応じて、活用に関する出前授業を考えていきたい」と話す。同社では現在、学校向けに表現力講座の出前授業を提供しており、今後、オンラインなども活用しながら、10校程度で同じ内容の授業を実施する予定だという。

自身も同校のnoteで英語の授業などに関する記事を発信している鳴海翔太教諭は「冬休みに課題を出したところ、シャープペンシルのことを熱く語る生徒が出てきたり、普段の授業ではあまり発言しない生徒が引き込まれる文章を書いたりなど、意外な一面を知ることができた。国語の作文のような形式や構成ではない表現方法を知り、いろいろな面で活用してくれたら」と期待を寄せた。

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