コロナで子供のQOLが低下 半数以上が教師に相談しづらい

国立成育医療研究センターは5月25日、コロナ禍の子供の健康状態を定期的に調べている「コロナ×こどもアンケート」の、5回目となる調査結果を公表した。子供の生活の質(QOL)が全体的に低下していることが示されたほか、この1年を振り返って、教師や大人に話し掛けたり、相談したりしづらくなっていると答えた子供が半数以上を占めた。

今回の調査では、QOLを測る尺度を用いて、子供の身体的健康、精神的健康、自尊感情の3つの領域を測定し、過去の「コロナ×こどもアンケート」で同じ調査をした際の結果と比較した。

その結果、身体的健康の平均点は、全ての年齢群の子供で1、2回目の調査よりも今回の方が低くなっていた。精神的健康の平均点も、全ての年齢群で3回目よりも低かった。自尊感情の平均点では、小学4~6年生、中学生、高校生で、3回目の調査と比べて低くなっているなど、全体的に子供のQOLの低下傾向を示唆する結果となった。

教師や大人への話し掛けやすさ・相談しやすさ

また、1年間を振り返って、教師や大人への話し掛けやすさ、相談しやすさが、コロナによって「とても増えた」「増えた」と答えたのは計16.0%だったのに対し、「少し減った」「とても減った」は計50.8%だった。同様に友達と話す時間では、「とても増えた」「増えた」が計18.4%だったのに対し、「少し減った」「とても減った」は計46.0%だった。

さらに、勉強の大変さが「とても増えた」「増えた」は計41.1%だったのに対し、「少し減った」「とても減った」は計34.4%。学校に行きたいという気持ちが「とても増えた」「増えた」は計28.0%、「少し減った」「とても減った」は計39.8%だった。

第5回調査は2月19日~3月31日にインターネットで実施し、小学1年生~高校3年生の子供501人と、0歳から高校3年生までの子供がいる保護者2690人が回答した。