海外留学生にワクチン接種、特別証明書の発行も 文科相

海外の大学でワクチン接種が義務化され、海外留学を予定している学生が渡航できない状況になっていることから、萩生田光一文科相は6月8日の閣議後会見で、海外留学を予定する学生が文科省に申請すれば、大学などでワクチン接種が受けられる仕組みを用意することを表明した。接種完了後には海外の大学に提示できるよう、ワクチン接種済みであることを示す英文の特別な証明書を文部科学大臣名で発行する。

海外留学生へのワクチン接種について説明する萩生田文科相

海外留学を予定する学生への接種について、萩生田文科相は「相手国の事情や学校によっては、今月中に接種の見通しや9月以降の編入・入学手続きの意思を確認されている学生もいる。そういった学生は現在行われている大阪や東京の大規模接種会場で、例えば夜の一定時間を空けてもらうことも含めて、救済していきたい」と述べた。

同時に「自治体がやっている65歳以上の接種は計画的にやってもらう。その外で、上手に隙間を埋めていこうと考えており、留学生だけ優先的にどこかに集めて接種をするというイメージではない。(接種のための)相談を文科省にしてほしいと申し上げている。上手に隙間を見つけて、打てる人から打ってあげたいと思っている」と説明した。

ワクチン接種を巡り、政府は6月21日から企業による職域接種や大学を会場とする広域接種をスタートさせる考え。文科省では、65歳以上の高齢者や基礎疾患のある人を優先させた上で、大学の教職員や学生、周辺地域の小学校、中学校、高校、幼稚園の教員や生徒なども接種対象にすることを検討している。

これに先立ち、同省が全国の国公私立大学に調査したところ、350校がキャンパスなどの施設の提供が可能と回答した。

大学での広域接種の進め方について、萩生田文科相は「(大学の)規模や環境、交通アクセスも踏まえ、(6月21日以降に)先行して20校程度のモデルを走らせたい。それはその大学の学生だけに打つ許可をするのではなく、そこが拠点になって、他の大学や短大の人たちにも打ってもらいたい。できれば、その地域の小学校、中学校、高校、あるいは幼稚園の先生方にも接種をしていただきたいと思っている」と説明した。

関連記事