生徒会選挙でネット投票実施へ 茨城県つくば市の学校で

茨城県つくば市は6月9日、市内にある県立並木中等教育学校で来月行われる生徒会選挙の一部で、インターネット投票を実施すると発表した。将来的に公職選挙でのインターネット投票の導入を目指す同市が、若年層の政治参加を促そうと学校と協力して実施するもので、投票の秘密などを保証する本格的なシステムで生徒会のインターネット選挙が行われるのは全国初ではないかという。

つくば市によると、同校では来月7日に生徒会選挙が予定されており、全校生徒約900人のうち4年生(高校1年生に相当)約160人を対象にインターネット投票を実施する。事業に協力する民間会社が開発した投票システムを導入し、生徒は貸与されたスマートフォンにデジタルIDアプリをインストールして、個人認証を行った上で投票する。ブロックチェーン技術などの活用で投票の秘密は保持され、改ざん防止も保証されるという。

生徒会選挙へのインターネット投票について、文科省で説明する森部長

また、文科省などの協力で、生徒たちは投票の前に、選挙の大切さやどのような技術が使われているかを学ぶため、「主権者教育」や「デジタルID・ブロックチェーンの活用」「通信・5G」をテーマにした3回のワークショップに参加する。

投票日当日は、講堂などを使って候補者が演説を行った後、一般の生徒は教室で紙を使って投票し、4年生はスマホから時間などを決めて投票するという。

9日、文科省で事業を説明したつくば市イノベーション部の森祐介部長によると、今回のような仕組みによる生徒会選挙のインターネット投票は、おそらく全国で初めてという。

つくば市では、昨年行われた市長・市議会議員選挙の投票率が過去最低の51.6%に落ち込み、特に10代から20代は40%を下回って全世代で最も低かった。また現在、公職選挙でのインターネット投票の導入を目指しており、内閣府の「スーパーシティ」構想で指定を受けられたら、3年後の市長・市議会議員選挙で導入したい考え。

森部長は「今回のシステムを活用することで、コロナ禍での修学旅行の是非を問うアンケートや、児童からの相談などを匿名で行うことも可能になる。また、小中学校にはGIGAスクール構想で1人1台端末の環境があるので、インターネット投票の成果を見て横展開も考えていきたい」と話している。


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