校庭での体育「マスクなし徹底を」 熱中症対策で文科相

日本列島の各地で最高気温が30度を超える真夏日が続き、熱中症のリスクが高まる中、萩生田光一文科相は6月11日の閣議後会見で、「校庭を使った体育の授業は、間隔を広くとってもらえれば、マスクはいらない。現場で徹底してもらいたい」と述べた。呼吸が激しくなる運動を行う場合、新型コロナウイルスの感染対策を行った上で、マスクを外して熱中症対策を図るよう学校現場に改めて要請した。

校庭での体育に「マスクはいらない」と強調する萩生田文科相

萩生田文科相は「マスクを着用して運動を行う際、十分な呼吸ができなくなるリスクや熱中症になるリスクがある。運動時は体へのリスクを考慮して、マスクの着用は必要ない。特に呼気が激しくなる運動を行う際は、気温、湿度などが高い日は十分な感染症対策を講じた上で、マスクを外すことを、改めて先月28日に通知した」と説明。

さらに「特に校庭を使った体育の授業は、間隔を普段より広くとってもらえれば、マスクはいらない。ぜひ、現場で徹底してもらいたい」と強調した。

体育の授業でのマスク着用を巡っては、大阪府高槻市で今年2月に小学5年生の男児が体育の授業中に倒れて死亡した事故があり、男児は倒れる前にマスクを着けて持久走をしていた可能性が出ていることが報道された。

これを受けて、萩生田文科相は「2月の事故のことが最近になって報道され、今も体育の授業で(マスク着用が)続いているんじゃないかと心配される保護者もいる。他方、確かになかなか(マスクを)外さないという学校現場があることも現実。もう1回徹底してまいりたい」と述べた。

体育の授業でのマスク着用については、昨年5月、スポーツ庁が児童生徒のマスク着用は不要とする通知を出し、文科省も昨年6月に改訂した衛生管理マニュアルに盛り込んだ。5月28日に改訂された衛生管理マニュアルの最新版では、緊急事態宣言の対象区域であっても「運動時は、身体へのリスクを考慮してマスクの着用は必要ありません」と明記。同時に着替えや用具の準備、後片付けなど「運動を行っていない際は、可能な限りマスクを着用してください。また、呼気が激しくならない軽度な運動の際は、マスクを着用することが考えられます」と説明している。

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