国立大、今年度も追試験など設定へ コロナ禍で受験機会確保

新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ、国立大学協会は6月14日、第1回総会後の記者会見で、今年度の国立大学の個別試験について、追試験の設定など受験機会の確保のための工夫を、昨年度に引き続き実施する方針を示した。7月末までをめどに多くの大学で詳細を公表する見通し。

オンラインで記者会見する国大協の永田会長(筑波大学長)

試験を実施する上での感染対策について、国大協の岡正朗入試委員長(山口大学長)は「文科省や大学入試センターが示している感染対策のガイドラインを参照しつつ、前年度の経験も踏まえて、しっかり取り組みたい」と述べた。

今年度の大学入試のスケジュールは、大学入学共通テストが来年1月15・16日、追試験は2週間後の1月29・30日の日程で行われる。今春、特例的に行った「第2日程」は設定されない。各大学の個別入試は、一般選抜の前期日程が2月25日から、後期日程が3月12日から。総合型選抜の出願は9月1日から、学校推薦型選抜は11月1日から。

昨年度に行われた大学入学共通テストでは、第2日程で全ての都道府県で試験会場を準備したが、今年度は出願の始まる9月ごろに文科省が追試験の会場数や設置場所を決める方針。これを受け、岡入試委員長は「地方では特に国立大学が中心となって共通テストの会場を運営している。できるだけ早く方針を周知してほしい」と要請した。

今年度・来年度に実施される国立大学の個別試験スケジュール

同日の総会ではまた、来年度に行われる大学入試の実施要項が承認された。一般選抜の前期日程を23年2月25日から、後期日程を3月12日からとし、今年度に行われる日程から大きな変更はない。総合型選抜、学校推薦型選抜の出願時期も例年通り。

今回の総会で国大協の会長として再任された永田恭介・筑波大学長は「喫緊の問題としてコロナがある。これからどのように感染を防ぎながら命を救っていくか、また命を守れる状態にしていくか。国立大学ができる限り、持てる力で貢献をしていきたい」と決意を新たにした。

関連記事