困窮母子家庭の半数以上 集中して勉強できるスペースない

経済的に厳しい母子家庭への支援を行うNPO「しんぐるまざあず・ふぉーらむ」は6月11日、昨年から毎月実施している、母子家庭へのコロナ禍の影響に関する追跡調査のうち、家庭でのオンライン学習の環境に着目したレポートを公表した。自宅から通信料を気にせずにインターネットに接続できる世帯は6割にとどまり、子供が集中して勉強できるスペースがない家庭も半数を超えるなど、端末の整備以外での課題が浮き彫りとなった。

自宅のインターネット接続の状況

それによると、今年2月時点の調査で、GIGAスクール構想により、端末が「すでに配られた」「これから配られる予定と聞いている」と回答したのは、小学生がいる世帯で都内は60.9%、それ以外では42.9%、中学生がいる世帯では都内が50.8%、それ以外が42.7%だった。

家庭のインターネット環境について尋ねたところ、▽通信料を気にせずに接続できる 都内63.1%、それ以外61.7%▽通信料を気にしながら接続している 都内30.1%、それ以外27.2%▽接続できない 都内6.8%、それ以外11.1%――で、インターネットの接続に支障がある家庭が4割近くを占めていた。

また、今年1月の調査では、子供が集中して学習をするスペースがないと回答した割合は、都内では57.2%、それ以外では56.7%で、半数以上の家庭で子供の学習スペースが十分に確保できていない状況が浮かび上がった。

調査結果を受けて同NPOでは、保護者の費用負担がないWi-Fiなどの通信機器の配布拡充や、図書館・公民館などの公共施設を学習スペースとして開放するなどの支援が必要だと提言している。