子供へのワクチンは個別接種を 日本小児科学会が見解

子供への新型コロナウイルスのワクチン接種について、日本小児科学会予防接種・感染症対策委員会は6月16日、慎重に考える必要があり、個別接種が望ましいとの見解を発表した。高齢者よりも子供はワクチン接種部位に痛みが発生しやすいとし、ワクチン接種を検討する場合は、接種前に本人と保護者に十分説明することと、接種後の健康観察が必要だとした。

政府は5月31日に、国外での接種状況などを踏まえ、米ファイザー製ワクチンに限り、12歳以上の子供への接種を承認している。同学会では、国内で子供に対するワクチン接種後の副作用に関する情報はないものの、思春期の子供たちや若年成人では、接種部位の疼痛(とうつう)出現頻度が約90%と高齢者と比べて高く、特に2回目接種後に発熱や全身の倦怠感(けんたいかん)、頭痛などの反応が起こる頻度も高いと指摘。

その上で、子供へのワクチン接種は成人への接種状況を踏まえて慎重に実施されることが望ましく、接種にあたってはメリットとデメリットを本人や保護者が十分に理解し、接種前後の細かな対応を行うことが前提であるとし、個別接種が望ましいとした。やむを得ず集団接種を実施する場合は、本人や保護者に対して個別に説明を十分に行い、ワクチン接種を希望しない場合に、特別扱いされないような配慮も必要だと指摘した。

子供へのワクチン接種を巡っては、6月8日の閣議後会見で、萩生田光一文科相も「個別接種が基本になると現段階では考えている。学校で直ちに集団接種(を行う)ということは考えていない」と述べ、一部の自治体で検討されている中高生への集団接種については「保護者の同意を確認する必要がある」と慎重な対応を求めている。


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