夏本番を前に熱中症対策を学ぶ 医師が中学生に出前授業

暑さが本格化するのを前に、東京都千代田区の東京家政学院中学校(佐野金吾校長、生徒63人)で6月21日、熱中症対策を考える出前授業(日本学校保健会主催、日本コカ・コーラ アクエリアス協賛)が行われた。参加したのは中学2年生20人。熱中症の正しい対策を学び、自分自身や学校、家庭で取り組めることを考え、行動できるようにすることが狙い。

小松医師の話に耳を傾ける生徒たち

授業では、スポーツドクターとして多くの五輪選手をサポートした経歴を持つ小松裕(ゆたか)医師(元衆院議員)が登壇。生徒が事前にアンケートで寄せた関心事を基に、熱中症が起こるメカニズムや、体が暑さに慣れていない初夏の時期には特に熱中症への注意が必要であることなどを説明した。

また学校の管理下でも、運動中に水分を取ってはいけないという指導などを背景に中高生の死亡例が出たことに触れ、生徒にとっても身近な問題であることを示した。運動時には個人のボトルなど自由に水分補給できる環境を作ること、体重測定で水分の減少量を確認すること、のどが渇く前に時間を決めてこまめに飲むことなどをアドバイスした。

熱中症が疑われる場合は、まず高体温や意識障害などを伴う重症かどうかを判断し、重症の場合はすぐに氷水に浸す、水をかけるなど体を冷却しつつ、救急車を呼ぶ必要があるとした。さらに新型コロナ対策との両立を踏まえ「暑い日の運動ではマスクをする必要はない。手を洗う、距離を取るなどの感染対策を徹底して」と強調した。

参加した生徒のうち約半数は、テニス、バドミントン、バトントワリング部に所属しており、日常的にスポーツをしている。バドミントン部に所属しているという生徒は「知らなかったことがたくさんあり、熱中症の予防や、なった時どうするかが分かった。自分でも対策をしてみたい」と気を引き締めていた。授業に同席した佐野校長は「教員以外の専門家の話を聞く機会を設けることは重要だ」と語った。


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