知的障害のある高校生向け 消費者教育教材を新たに開発

来年4月から成年年齢が18歳に引き下げられるのに伴い、消費者庁はこのほど、特別支援学校高等部の知的障害のある生徒を対象に、契約の仕組みやインターネットでのトラブルへの対処方法などを解説した教材を制作し、同庁ホームページで公開した。

さまざまな支払方法について解説したスライド教材(消費者庁提供)

成年年齢の引き下げにより、クレジットカードによる契約などが18歳から可能になることを踏まえ、同庁では2017年に作成した消費者教育教材「社会への扉」を活用し、全国の高校などで消費者教育を推進している。しかし、特別支援学校の教員から、障害のある生徒に配慮した教材を求める声があり、それを受けて昨年度に立ち上げた検討会で、主に知的障害のある生徒向けの消費者教育教材の開発を行った。

教材はショウとセイコという高校生のキャラクターが、契約などでトラブルに巻き込まれたり、失敗したりといった場面を取り上げ、どう対処すればいいかを学ぶスタイル。ユニバーサルデザインフォントの使用や漢字への振り仮名など、障害のある生徒に配慮したスライド教材に、授業用のワークシートが付く。さらに活用の手引やイラスト集も用意した。

テーマは▽買物・契約の基本▽商品の選び方▽いろいろな支払方法▽お金の上手なやりくり▽ネットショッピング▽スマホ・ネットでのトラブル▽契約トラブルの対策・対処法――の7種類がある。

この他、同庁では特別支援学校などで行った消費者教育の事例集も、今年度中に作成する予定。

各教材は同庁ホームページで確認できる。