1年間の感染者 児童生徒2万6090人、教職員3309人

学校が本格的に再開した昨年6月から今年5月末までに、児童生徒の新型コロナウイルス感染者は2万6090人、教職員は3309人となったことが6月30日、文科省の集計で分かった。幼稚園での感染者は幼児878人、教職員423人だった。4月末から5月中旬にかけては感染者が1000人を超える週が続いたが、直近は減少傾向にある。文科省の担当官は「変異株が拡大しているが、まずは基本的な感染対策を徹底してほしい」と注意を呼び掛けている。

児童生徒・幼稚園児の感染者数(出所:文科省「学校関係者における新型コロナウイルス感染症の感染状況について」)

児童生徒の感染者数は▽小学校 9377人、中学校 6327人、高校 9969人、特別支援学校 417人。教職員の感染者数を学校種別に見ると▽小学校 1257人、中学校 783人、高校 983人、特別支援学校 286人――だった。児童生徒では50%が、教職員では78%が有症状だった。

児童生徒の感染経路は小中学校、特別支援学校で「家庭内感染」が最多となり、小学校では78%に上った。一方、高校では「家庭内感染」と「感染経路不明」が共に34%で、ついで「学校内感染」が24%と高かった。教職員の感染経路は「感染経路不明」が56%と最も多く、「学校内感染」は12%だった。

児童生徒の感染経路(出所:文科省「学校関係者における新型コロナウイルス感染症の感染状況について」)

同一の学校において複数の感染者が確認された事例は2452件(小学校 577件、中学校 554件、高校 1248件、特別支援学校 73件)あり、そのうち5人以上確認されたクラスターの事例は536件だった。

文科省は今月18日に事務連絡を発出し、発熱など風邪の症状がある場合には登校・出勤しないこと、屋外においても十分な感染症対策を講じること、学校施設だけでなく学校給食センターなど関連施設でも健康管理に配慮することなど、感染症対策の徹底を求めたほか、部活動では感染リスクの高い活動を引き続き制限することとした。

一方、地域一斉の臨時休業は「子供の学びの保障や心身への影響、学齢期の子供がいる医療従事者などの負担の観点を考慮し、慎重に検討する必要がある」としたほか、運動時には体へのリスクを考慮し「マスクの着用は必要ない」と明記した。用具の準備や片付けなど、運動を行っていないときには可能な限りマスクを着用するよう求めた。

文科省の担当官は「気温など学校現場の環境や、目の前の子供の状況をよく確認し、対応に当たってほしい」と述べた。


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