「コロナ禍で1日留学体験も」 テンプル大学日本校で文科相

文科省が初めて「外国大学日本校」に指定した米国のテンプル大学ジャパンキャンパス(東京都世田谷区)と、隣接する昭和女子大学を7月5日、萩生田光一文科相が視察し、マシュー・J・ウィルソン学長や学生らと懇談した。この中で萩生田文科相が、コロナ禍で海外留学できない日本の高校生のために、同キャンパスで1日留学体験をするような取り組みも考えてほしいなどと提案したのに対し、ウィルソン学長は「新しいプログラムを考えていきたい」と協力する考えを示した。

テンプル大学の学生らと懇談する萩生田文科相

テンプル大学ジャパンキャンパスは1982年に開校し、翌83年に大学学部課程を設置した。2005年2月に文科省から「外国大学日本校」として初めて指定され、同校の課程を修了した学生には日本の大学院への入学や日本の大学との単位互換などが認められることになった。2年前に世田谷区の昭和女子大の敷地内にキャンパスを移転し、現在、大学学部課程と大学院を合わせ約1500人が学んでいる。

今回の訪問は、コロナ禍で留学が厳しい環境にある中、萩生田文科相がいち早く日本校を開校した同学の状況を視察するため訪れたもので、ウィルソン学長の案内で同キャンパスの授業風景や、同じ敷地内にある昭和女子大学の新型コロナウイルスワクチンの大学拠点接種会場などを見学した。

この後に萩生田文科相はウィルソン学長らと懇談し、コロナ禍で留学生の行き来が制限されていることなどを巡って意見を交わした。萩生田文科相が「日本には海外留学を計画しながら、コロナ禍で海外に行けない高校生が大勢いる。そうした高校生を1日だけでも留学体験させることはできないか」などと提案すると、ウィルソン学長は「できるだけ多く新しいプログラムを作っていきたい」と応じた。

また、同学と昭和女子大の両方で学位を取得できる「ダブルディグリー・プログラム」で学ぶ学生らとも懇談した。学生たちが「いろいろな国籍や経験のある学生とディスカッションしたり、授業を受けたりできる世界にいることを幸せに思う」「英語力を上げるのでなく、英語を使って何を学ぶかが大切と考えるようになった」などと学生生活について語ったのに対し、萩生田文科相は「英語4技能はやはり大事で、私もまさかトランプ大統領やバイデン大統領と話すことになるとは思ってもなく、もう少しやっておけばと思うことがある。英語ができるだけで世の中違うと思うし、語学を身に付けると社会で選択肢も広がるので、しっかり勉強してください」と言葉を贈った。


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