GIGA端末の児童に宇宙から特別講座 ISSの星出さん実演

文科省は7月6日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と連携し、GIGAスクール構想による1人1台端末を活用して、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在中の星出彰彦宇宙飛行士と学校などを結んだ「GIGAスクール特別講座~君も宇宙へ!~」を実施した。同省によると、動画へのアクセスは1万件を超えた。東京都港区の麻布小学校では、100人余りの児童が特別講座に参加し、スクリーンに映し出される星出さんの宇宙での実演などに見入った。

星出宇宙飛行士の実演を見ながら宇宙について学ぶ児童ら(東京都港区の麻布小学校)

この取り組みは、今年を「GIGAスクール元年」として、小中学校に配備された1人1台端末を積極的に活用しようと企画され、一般も視聴できるようにJAXAのYouTubeチャンネルで配信された。

特別講座でははじめに筑波宇宙センターにいる油井亀美也宇宙飛行士が、宇宙での生活について説明。宇宙ではカレーライスのルーとライスを一緒に食べられないといった食事の苦労があることや、水が大変貴重で「オシッコ」もリサイクルしていることなどを紹介した後、「無重力の宇宙では水はどのようになるか?」「コーヒーと牛乳を混ぜようとすると、どうなるか?」などと全国の子供たちに質問した。

この質問に対して全国で視聴している子供たちから端末を使って回答が寄せられると、ISSの星出さんが登場し、船内で実演しながら解答を披露した。

麻布小学校では、3年生から6年生まで103人の児童が体育館や教室で特別講座に参加。星出さんの実演で水が球体になったり、コーヒーと水がくっついたりする様子がスクリーンに映し出されると、拍手を送るなどして興味深そうに見入っていた。

特別講座に参加した6年生の萩野百香さんは「宇宙について新しいことをいろいろ知ることができてよかった。もっと宇宙について勉強し、宇宙の生活がどれくらい大変なのか実際に体験したくなった」と、5年生の河村一蕗さんは「今日の授業を楽しみにしていた。カレーの話などが面白く、一生の思い出になった。宇宙は怖いというイメージがあったが、授業を聞いてとても美しいところだと思い、もっと勉強したいと思った」と話した。

文科省によると、今回の動画には全国で1万件を超えるアクセスがあり、事前に全国から寄せられた質問は8000件に上ったという。

麻布小学校に視察に訪れた萩生田光一文科相は「まずはつながってほっとした。全国の子供に宇宙や科学への興味関心を高めてもらおうと企画したが、子供たちが宇宙に関する質問に対して真剣に考え、目を輝かせて星出さんの実演を見ている姿が大変印象的だった。特別講座はアーカイブ動画で視聴できるので、視聴できなかった子もこれからの授業に活用してほしい」と話した。

同省は9月には第2弾として、南極の昭和基地と結んだ特別講座を予定している。


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