飛行ルートをプログラミング 小5が安全とエコを学ぶ授業

エコで安全な飛行ルートを考えよう――。東京都港区立芝浦小学校(三浦和志校長、児童1276人)で7月6日、小学5年生の「総合的な学習の時間」の一環で、プログラミング教育を通じて、二酸化炭素排出量の削減について考える授業が行われた。日本航空の運航・整備システムのメンテナンスを手掛けるJALインフォテックが協力し、ITのプロである同社の社員がボランティアで児童にプログラミングを教えた。

課題のプログラムについて説明する大上さん

授業は3時間で構成され、最初の1時間目は、飛行機を安全に飛ばすために、さまざまな職種のプロフェッショナルが連携して仕事をしていることや、二酸化炭素の排出量を抑えるために、どのような取り組みが行われているかなどを、動画を使いながら同社の社員が解説。特に二酸化炭素を減らすための方法の一つとして、気象条件などを加味しながら、燃費がかからず安全なルートをシステムが提案していることを伝えた。

続く2~3時間目では、児童が実際にブロックを組み合わせてコーディングを行うビジュアル型プログラミング言語の「スクラッチ」で、燃料をなるべく使わずに飛行機が目的地にたどり着くルートを探すプログラムづくりに挑戦した。同社の社員がサポートに入りながら、各自のタブレット端末上で、飛行機を動かしたり、雲に近づくと警告を表示させたりするプログラムを考えた。

燃費のいい飛行ルートを考えるプログラムに挑戦する児童

一通りプログラムが完成すると、講師役を務めた同社事業企画本部経営企画部の大上美菜さんは「何度も動きを試して、確かめることは大人もやっている。もし警告が正しく表示されなかったら、安全に関わる。システムが確実に動くか、どんなときにどんな動きをするか、私たちは24時間確認している」と、システムを運用する際のテストの重要性を説明した。

授業を受けた児童は「プログラミングは苦手だったけれど、今日の授業はかなり楽しかった。羽田空港に飛行機を見に行くこともある。今度は飛行機のエンジン音を再現したプログラムを考えてみたい」「飛行機に乗ったことは何度かあるが、コンピューターやプログラミングが使われていることは、これまであまり意識していなかった」などの感想を話した。

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