葉一氏ら教育系YouTuber集結 教員に授業動画レクチャー

教育系YouTuberの葉一氏や、同じく教育系YouTuberとして理科の実験動画を投稿して話題の市岡元気氏らが講師を務める、授業動画の編集作成講座が7月11日、都内で開催され、教員や教委ら約30人が参加した。「これからのみんなの授業展」をはじめ、数々の教育イベントを手掛ける教育クリエイターの鈴木健太郎氏が主催。イベントの冒頭で、鈴木氏は「この1年間、教育に関わるさまざまな人と話してきた。そこで教員、教委、YouTuber、文科省など役割は違えども、抱えている課題や悩みが共通することに気付いた」と、立場を超えて対話する場を設けた狙いを説明した。

授業動画の活用法について話す葉一氏(右)と市岡氏

まずYouTube Space Tokyoにてクリエイターのサポートをしていた古屋則巻氏が、動画の撮影や編集の方法をレクチャー。史上最年少で数学検定1級に合格した児童がYouTubeで学習していたことなどに触れ、「(YouTubeは)子どもにとって、第三の学習の場。分からない問題があると参考書を開くのではなく、動画で情報を得る使い方をしている」などと説明。動画を撮影するにあたり、「誰が何を誰に伝えるのかを、何より大切にしてほしい」と強調した。

さらにスマートフォンだけで動画を撮影、編集できる手法を紹介。カメラ部分に印をつけてカメラ目線を意識するなど撮影のポイントを紹介したほか、無料で利用できる編集アプリを使い、実際に動画を編集。あっという間に動画にBGMや字幕をつけ、参加者を驚かせた。

主催者の鈴木氏(左)、古屋氏(中央)、タカタ先生

後半では、鈴木氏や葉一氏、市岡氏、お笑い芸人で非常勤講師の経験があるタカタ先生を交えて、学校教育とYouTubeをテーマにトークセッションを行った。

授業動画の活用法について、タカタ先生は「授業研究で、いろいろな人を授業動画やスタディサプリを活用して、自分の授業の参考にした」と説明。また講師時代から授業動画を配信しており、それを対面授業でも活用していたと明かした。「ツッコミをいれながら見ると、生徒が盛り上がる。いつも授業を聞かない生徒が、動画だと興味津々に聞いていた」など、ジョークを交えながら効果を語った。

市岡氏の実験動画は、全国の教員から授業の導入で活用しているという報告が寄せられるという。「例えばリンゴを使ってアイフォンを充電する動画を導入部分で使うと、子どもたちは引き付けられる。その後の教科書を使った学びに、スムーズに移行できるようだ」などと説明。

葉一氏は「学校教育は代わりのきかない幹で、授業動画は枝のような存在。予習や復習、授業の導入、どんな活用法でもいいから、児童生徒の役に立ててほしい。役割を分担しながら、協力できればうれしい」と語った。

参加者からは「(授業動画を発信するのは)教員にとっても可能性が広がること。教員も生徒も選択肢が増え、お互いの“マッチング率”が高まっていくように感じる」「教育系YouTuberの皆さんも、『児童生徒のため』という原点は私たち教員と同じ。コラボレーションして、子どもたちを夢中にさせる動画をつくりたい」など、前向きな感想が寄せられた。

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