学校の性教育は不十分と感じる 日本の若者の4人に1人

世界人口デーにちなみ、国際NGOのプラン・インターナショナル・ジャパンはこのほど、日本の若者に聞いた性教育の実態に関する調査報告書を公表した。学校での性教育は、約8割が重要だと回答した一方、4人に1人は内容が不十分とも感じていた。

調査報告書によると、これまで学校でどんな性教育を受けてきたかを複数回答で尋ねたところ▽妊娠 81.0%▽安全な避妊方法 74.6%▽性感染症とその予防 83.8%▽性器を含む自分の体の名称と機能 61.0%▽性的同意 49.9%▽ジェンダーの多様性、LGBTIQ+ 46.0%――などだった。

また、これまで受けた性教育への印象(複数回答)は▽重要である 80.5%▽役に立つ 43.3%▽内容が不十分である 25.1%▽身近である 23.8%▽恥ずかしい 15.8%――などだった。

「内容が不十分」などと答えた理由について、自由記述からは「男女別で授業をすることがあり、これは異性を理解することの真反対の教育ではないのかと考えた。異性への理解は、性教育で最も重要な事の一つではないのか」(男性・19歳)や「LGBTQへの差別が日本では多いように感じるから教育が足りていないように思う」(女性・18歳)、「他の範囲と違って授業数が少ないし、テストにも性教育に関する問題が出ず、自然と勉強する意識が消え、結局性行為をした相手などを傷つける形が多いので性教育はまだまだ不十分だと感じた」(男性・16歳)などの声があった。

学校の性教育でどんなことを学びたいか(複数回答)は▽妊娠 43.0%▽安全な避妊方法 49.5%▽性感染症とその予防 46.5%▽性的同意 41.6%▽恋人との良い人間関係の築き方 43.2%▽人権(人間はそれぞれ違う価値観を持ち、大切にされるべき) 41.0%▽ジェンダーの多様性、LGBTIQ+ 51.4%――などがあった。

同調査はSNSのLINEリサーチプラットフォームを利用して、1月14~15日に、15~19歳の男女525人ずつに実施した。

7月11日の世界人口デーは、1989年に国連人口基金(UNFPA)により制定された。現在は人々の「性と生殖に関する健康と権利」の保障について考える、国際デーとして位置付けられている。

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