【GIGA到来】 文科省、夏休みに取り組むべき項目示す

夏季休業を目前に控え、文科省は7月13日に都道府県・政令市教委などに向けて事務連絡を出し、GIGAスクール構想で整備された端末の利活用について、夏季休業中に集中的に取り組むべき事項を示した。クラウド利用のためのアカウント配布や家庭への持ち帰りの試行、教職員研修などを挙げ、1学期中のICT活用の現状や成果・課題などを確認するとともに、2学期以降に向けた準備を進めるよう求めている。

同省は今年3月、「GIGAスクール構想 本格運用時チェックリスト」=図表=を示しており、今回はその中でも①教職員研修②家庭への持ち帰り③クラウド利用――を挙げた。そのうち「特に早急に取り組むべきこと」としたのは③クラウド利用で、1人1アカウントをパスワードとともに児童生徒に発行・配布すること、複数クラスの児童生徒が同時活用できる通信環境の整備を進めることとした。

文科省が3月に示した「本格運用時チェックリスト」のうち、夏季休業中に集中的に取り組むべき事項として示した項目

①教職員研修については、「夏季休業期間中に、1人1台端末の利活用の意義や方法、留意点などについて理解を深められるよう、教職員研修を実施するなどして、各教職員が端末に触れる環境を作り出すこと」として、管理職や教職員向けの研修や、教員自身・教員間で学ぶことができる研修用の材料や情報の提供を求めた。また、同省の特設サイト「StuDX Style」なども参照することとした。

②家庭への持ち帰りについては、オンライン登校日や緊急時のオンライン学習を想定した試行を行うことや、説明会や端末利用の体験会など、保護者と地域の理解や協力を促進する工夫をすることとしたほか、通信環境が整っていない家庭の児童生徒に対し、ルータの貸し出しなどの対策を講じることを改めて求めた。

家庭への持ち帰りを行う際には、生活の記録、日記、自由研究などのICT端末を活用した課題を検討することや、児童生徒への事前指導や端末を扱う際のルールを設定して、教職員、児童生徒、保護者との間で共有するなど、安全・安心な環境作りに取り組むことを求めた。家庭での課題を設定する上では、文科省の「子供の学び応援サイト」なども参照してほしいとした。

端末の納品が完了していない自治体に対しては、国が委嘱しているICT活用教育アドバイザーの支援を得ることや、GIGAスクールサポーターを積極的に活用するなどして、早期の整備完了や運用開始に向けて最大限努力することを求めた。また、未整備の自治体が域内にある都道府県については、積極的に助言・支援に努めるよう要請した。

事務連絡の全文は同省のウェブサイトで確認できる。

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