アトピー性皮膚炎の発症 秋~冬生まれの子どもに多く

山梨大学は7月14日、日本人の子どもの代表的なアレルギー疾患であるアトピー性皮膚炎の発症率が、秋~冬生まれの場合に高まると発表した。国が2010年度から全国10万組の親子を対象に、化学物質が子どもの健康に与える影響を調査している出生コホート調査「エコチル調査」の分析から明らかとなった。これまで海外では、同様の結果が報告されていたが、この研究によって、日本でも科学的に裏付けられたことになる。

生まれ月による3歳までのアトピー性皮膚炎の発症率

山梨大学のエコチル調査甲信ユニットセンターの研究チームは、エコチル調査の対象となっていた子どもの、出生してから3歳までに実施した保護者調査のデータから、各年齢でアトピー性皮膚炎と医師に言われたかどうかを調査。合わせて、気象庁の観測データから、子どもの生後6カ月までの日照時間や湿度が、アトピー性皮膚炎の発症率と関連があるかも調べた。

その結果、アトピー性皮膚炎の発症率が最も高かったのは10~12月生まれで13.46%、逆に最も低かったのは4~6月生まれで11.19%と、1.20倍の統計的に有意な差が確認できた。

また、母親のアレルギー性疾患の既往が子どものアトピー性皮膚炎のリスク要因としては最も大きく、発症率を1.69倍にしていたことも分かった。

一方で、日照時間や湿度といった環境要因は、アトピー性皮膚炎の発症との関連性が見られなかった。

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