米子松蔭高の再試合巡りスポーツ庁通知 機会確保求める

スポーツ庁と文化庁は7月20日、中高生を対象とした大会・コンクールなどの主催者に対し、部活動の成果発表の機会を確保するよう求める事務連絡を出した。学校関係者の新型コロナウイルス感染が分かった鳥取県の米子松蔭高校が、大会の規定により夏の高校野球鳥取県大会への出場をやむなく辞退したものの、19日に一転、鳥取県高野連が再試合を認めた一連の経緯を踏まえたもの。

米子松蔭高の再試合の経緯を踏まえ、事務連絡を発出したことを説明する萩生田文科相

事務連絡では大会主催者に対し、学校関係者から感染者が発生したというだけで出場を一律に禁止とするのではなく、出場する生徒の中での感染者や濃厚接触者の有無、学校での感染の広がりなどを確認して出場可否を判断することや、大会などの運営上可能な範囲で試合の順番を入れ替えるなどの配慮を行うことを求めた。

萩生田光一文科相は20日の閣議後会見で米子松蔭高校の再試合が認められたことに触れ、「選手たちにとって改めて貴重な舞台が設けられたことを大変喜ばしく思っている」としながらも、「高校野球に限らず、今後開催される他の部活動大会においても、同様の事案が発生しないようにすることも重要だ」と、事務連絡を発出した経緯を説明した。

その上で「野球部員と全く接触をしてないであろう学校関係者に陽性が出たことによって、直ちにその野球部の試合ができなくなるという判断は、私は正しい判断ではなかったのではないかと思う」と指摘し、子供たちの貴重な成果発表の場を可能な限り確保することの重要性を訴えた。

また18日以降、スポーツ庁などを通じて、鳥取県高野連に再試合を認める対応を求めたことを明かし、「試合開始直前まで保健所が開かなかったことによって、衛生当局のコメントも指導も全くない中で判断を下してしまったというのは、やや問題があるのではないかということを、もう一度確認してほしいとお願いした」と語った。

合わせて「試合の時間を入れ替えて、検査結果や指導を待つことができなかったのか、本当に出場辞退をするまでの実情があるのかをもう一度確認した上で、再試合を模索してもらいたい」と伝えていたことも明かした。

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