AEDの電極パッドの表記を変更 小児用は未就学児用に

小学生へのAED使用は「成人用」を――。日本AED財団(三田村秀雄理事長)はこのほど、学校現場で混乱が起きていることを踏まえ、AED電極パッドなどで使われている「小児用」と「成人用」の表現を、それぞれ「未就学児用」と「小学生から大人用」に変更すると発表した。修正作業に伴い、しばらくの間は両方の表記が併存することになるため、注意を呼び掛けている。

変更されることになったAEDの電極パッドの表現(日本AED財団提供)

同財団によると、AEDの中には、体が小さな子どもに対して使用する、電気ショックのエネルギー量を減らす「小児用」の電極パッドと、成人用の電極パッドの2種類を使い分けるタイプがあり、小学校で心停止した児童に使用しようとした際に、教員が「小児用」と「成人用」のどちらを使うべきか迷った事例があった。もしその時に「小児用」を使っていた場合、電気ショックのエネルギーが不足して命を救えない可能性もあったという。

これを受けて同財団は緊急で協議を行い、7月に発行された救命方法についてまとめた「JRC蘇生ガイドライン」から、「小児用」の表記を「未就学児用」とし、「成人用」を「小学生から大人用」に表現を改めることとなった。

現在配備されているAEDについても、新しい表記への修正作業を順次実施していくが、一時的に旧表記と新表記が混在することになるため、関係者に対し周知徹底を呼び掛けている。

また、同財団では、AEDの使用にあたって、子どもが未就学児なのかどうか分からないときや、電極が1個しかないときは「小学生から大人用(成人用)」を使用しても問題ないとしている。

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