RSウイルスの流行が過去最高に 子どもへの感染で注意喚起

国立成育医療研究センターは7月27日、乳幼児がかかりやすい呼吸器の感染症であるRSウイルスが今年は大流行しており、7月時点で過去最高の流行状況になっているとして、注意を呼び掛けた。昨年は新型コロナウイルスの感染防止対策で社会的な活動が抑制されていたため、ほとんど流行しなかったが、今年は一転して、5月ごろから流行が始まっていた。

RSウイルスへの感染は2歳までの乳幼児に多く、発熱や鼻水、せきなどの症状が出る。通常は数日から1週間ほどで徐々に回復するが、重症化すると気管支炎や肺炎の兆候が見られ、中には呼吸困難を起こして入院するケースもある。特に生後6カ月未満の子どもや早産・低出生体重児、先天性心疾患、慢性肺疾患、ダウン症、免疫不全症などで、重症化リスクが高くなるとされている。

東京都感染症情報センターによると、昨年のRSウイルス感染症の集団事例の報告は1件のみだったが、今年は7月27日時点ですでに▽保育所 372件▽幼稚園 10件▽小学校 1件――の385件に上っている。例年、RSウイルスは秋ごろから流行するが、今年は5月に入ってから流行が始まり、急増している。

国立成育医療研究センターでは、RSウイルスは接触と飛沫(ひまつ)で広まるため、しっかりとした手洗いやマスクの着用、人混みを避けるなどの感染防止対策が有効だとし、子どもの呼吸が苦しそうだったり、食事や水分摂取ができなかったりするときは、早めに小児科に受診するよう求めている。

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