児童生徒の感染者数2万9118人 家庭での対策徹底呼び掛け

新型コロナウイルス感染症の学校関係者の感染者数は、学校が本格的に再開した昨年6月から今年6月末までの間に、児童生徒は2万9118人、教職員は3644人に上ったことが7月30日、文科省の集計で分かった。幼稚園での感染者は幼児1016人、教職員475人だった。7月に入ってからも首都圏を中心に感染が拡大し、さらに感染者数が増えているとみられることから、文科省は「多くの学校は夏休みに入っているが、特に家庭内での基本的な感染対策を徹底してほしい」と呼び掛けている。

集計によると、児童生徒の感染者数は小学校1万511人、中学校7002人、高校1万1125人、特別支援学校480人。教職員の感染者数を学校種別に見ると小学校1374人、中学校866人、高校1090人、特別支援学校314人――だった。児童生徒では51%が、教職員では78%が有症状だった。

児童生徒の感染経路は、小中学校と特別支援学校で「家庭内感染」が最多となり、小学校では78%に上った。一方、高校では「感染経路不明」が34%で最も多く、次いで「家庭内感染」が33%、「学校内感染」が25%だった。教職員の感染経路は「感染経路不明」が57%と最も多く、「学校内感染」は全体で11%だった。

同一の学校において複数の感染者が確認された事例は2788件(小学校677件、中学校 627件、高校 1400件、特別支援学校 84件)あり、そのうち5人以上確認されたクラスターの事例は626件だった。

政府は30日、首都圏を中心に感染の拡大が続いていることから、緊急事態宣言を東京都、沖縄県に加えて、大阪、埼玉、千葉、神奈川にも8月2日から31日までの間、発令することを決めた。

文科省は、全国的な感染者数と児童生徒の感染者数の増減はほぼ連動していることから、児童生徒などの感染者数も増えている可能性があるとみており、特に家庭内の感染対策が重要だとして、マスク着用など基本的な感染症対策の徹底を呼び掛けている。

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