「最初のバレーボール」を再現 成り立ちを体験する動画教材

 バレーボールには昔、野球と同じく表と裏があった!?――。スポーツ教育学を研究する関西大学人間健康学部の神谷拓教授の研究室はこのほど、バレーボールが誕生した当時のルールにのっとったゲームを再現した「歴史追体験動画」をYouTubeで公開した。神谷教授は、今回作成した動画が、今年度から全面実施となった中学校の「保健体育」の学習指導要領に盛り込まれた、球技の特性や成り立ちをイメージできる教材になると期待を寄せる。

障害物を使った攻撃なども再現した動画教材(神谷教授研究室の公式YouTubeチャンネルより)

 動画では、『最新 スポーツ大事典』(大修館書店)に載っていた1895年当時のバレーボールのルールに基づき、研究室に所属する学生が実際にコートやゲームを再現。中央のネットを境に陣地を2つに分けている点は現代のバレーボールと同じだが、コート上のプレーヤーの人数制限はなく、野球のように9イニング制で、▽ボールは両手で打つ▽指定のエリア内ではドリブルをしてもよい▽サーブは味方がパスでつないでもよい▽コート周辺の壁に当てるなど、障害物を使って攻撃をしてもよい――など、今の姿からは想像もつかないようなルールでのプレーにも挑戦した。

 神谷教授は「この動画を参照して、実際に中学生や高校生も身体を動かしながら『成り立ち』を学んでほしい。例えば、球技系の授業でリーグ戦を行う際に、それぞれの球技の当初のルールからヒントを得て、オリジナルルールを組み込んでみるという方法も考えられる。さらに『総合的な学習(探究)の時間』と連携し、自分たちで歴史を調べて『体験してみた動画』をつくることで、文化や歴史に関する理解がもっと深まる」と提案。球技の歴史を座学で学ぶよりも、実際に体験する方がイメージが湧きやすいとして、新たな教育方法として広げていきたいと話す。

 動画は神谷教授の研究室の公式YouTubeチャンネルで見ることができる。

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