AI教材×オンライン指導 基礎学力育成に向け実証実験

 10年後の学校モデルの構築を目指して連携協定を結んでいる東京学芸大学と岡山県津山市教委は、7月30日から市立津山西中学校で、EdTech企業のモノグサが提供する学習プラットフォーム「Monoxer(モノグサ)」を活用した基礎学力育成社会システム開発プロジェクトを始めた。同中の3年生の生徒がモノグサを活用して数学の平方根の復習をし、オンラインで同学の大学生や大学院生が指導をすることで、学校外での基礎学力の定着度を高めるのが狙い。

学生による指導をオンラインで受ける生徒ら(モノグサ提供)

 モノグサは、教師が学習内容を登録すると、その内容の定着に必要な問題が自動生成される機能があり、個々の学習者の習熟度などに応じてリアルタイムで、問題の出題頻度や難易度が調整されるようになっている。昨年7月に、同学と津山市教委では、最先端技術などを活用した10年後の学校教育モデルを目指す連携協定を締結しており、その一環としてモノグサを活用した今回の実証実験が実現した。

 東京学芸大学副学長の松田恵示教授は「勉強としては面白さがつかみにくい内容をどう学ぶかを、AI教材を利用して考えていく。学生も学習サポーターとして、基礎学力をみんなで学び、学びは面白いというのを共有するプロジェクトだ。伴走支援の在り方やコーチングについても、それぞれ記録して分析することも進めていく」と、実証実験の目的を説明する。

 7月30日に行われた初回では、希望した3年生の生徒10人がモノグサへの接続テストを行い、数学で学習した平方根の理解度を測るための確認テストを行った後、2人1組のグループに分かれて、理解が不十分な問題を中心に大学生や大学院生からオンラインで解説を受けた。

 参加した生徒は「大学生にいろいろ教えてもらえると思って参加した。パソコンは苦手だったが、丁寧に教えてもらえて、すごく分かりやすかった」と感想を話した。

 実証実験は8月20日までに各1時間の指導が計5回行われ、3回目以降はGIGAスクール構想で配布された端末を活用し、生徒が自宅で学習を進める予定だという。

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