比の子どもらに情報端末贈る 現地の課題を知り高校生ら奔走

 フィリピンの子どもたちの力になりたい――。大阪府にある私立の清教学園中・高等学校(森野章二校長、生徒1657人)は8月4日、生徒らがクラウドファンディングで資金を集め、コロナ禍のICTを活用した学びから取り残されていたフィリピンの子どもたちに向けて、約40台の情報端末を贈る活動を成功させたと発表した。同校では今後、現地とのオンライン交流会なども計画しているという。

 グローバル教育に力を入れている同校では、独自授業の「キリスト教概論 Global Studies」の一環で、昨年度にフィリピンの高校生とのオンライン会議を開催。その中で同校の生徒は、コロナ禍を受けオンライン授業が始まったものの、貧困状態にある子どもたちには情報端末が行き届いていないという現地の課題を知った。

プロジェクトについて話し合う生徒ら(清教学園中・高等学校提供)

 これをきっかけに生徒5人がプロジェクトを立ち上げ、在校生から不要になった情報端末を集めて、セブ島の山岳地帯に暮らす子どもたちに送ることを企画。端末の輸送費用をクラウドファンディングで募ったところ、目標額の15万円を上回る21万1000円が寄付され、教職員も手伝って、集まった機器の確認やセットアップを済ませた。

 そして、今年2月にはフィリピンの空港に荷物が到着。ところが税関の手続きが滞ったり、想定以上の税金を支払ったりしなければならない事態になり、現地コーディネーターの協力も得て現地に荷物が届いたのは5月末だったという。

 奔走した生徒らは「自分たちが行動することで、自分でやれること、やってみないと分からないことがあるのだと学んだ」「自分たちで考えたことを実現するところまで進めることが重要で、その方がずっと楽しいと分かった」と振り返った。

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