児童生徒のGIGA端末トラブル 小・中教員約4割が経験

 小中学校の教員と小中学生の保護者673人(教員331人、保護者342人)を対象にした「GIGAスクールにおけるセキュリティ実態調査2021」の結果が、このほど発表された。GIGA端末を巡って児童生徒がアカウント乗っ取りや不正アクセスなど、何らかのトラブルを経験したことがあると回答したのは、教員で38.5%、保護者で22.0%だった。サイバーセキュリティ―のトレンドマイクロが調査した。

 調査結果によると、6月時点で、児童生徒が端末を受け取ったと回答した教員は70.7%、保護者は41.2%だった。

 このうち端末整備が完了した教員に、児童生徒が経験したトラブルについて質問。最も多かったのは(複数回答)、「ゲームや動画視聴など学習以外の用途での端末利用」で12.8%。次いで、「フィッシング詐欺サイトなど不正サイトへの接続」(12.0%)、「アカウント情報を盗まれる、悪用される」(11.1%)、「アカウント情報を盗む、悪用する」(11.1%)、「友人とのネットを介したやり取りで、子ども自身が傷ついてしまう」(7.7%)――などで、児童生徒が被害者にも加害者にもなっていることが分かった。

 同じく保護者の回答で多かったのは(複数回答)、順に「アカウント情報を盗まれる、悪用される」(9.2%)、「ネットの長時間利用による依存や学業、健康への悪影響」(9.2%)、「不正アプリへの感染」(7.8%)――だった。

 また教員に対し、児童生徒の端末のセキュリティ対策について尋ねたところ(複数回答)、「成人向けや暴力など不適切なサイトをフィルタリングするソフトやサービス」(44.9%)、「成人向けや暴力など不適切な動画視聴を規制するソフトやサービス」(34.6%)などが多かった。「知らない、分からない」との回答も29.9%あった。また同じ質問を保護者にしたところ、「知らない、分からない」が58.9%と過半数を占め、最多だった。

 さらに、GIGA端末を安心・安全に利用するための学校での取り組みに関して、教員に尋ねた。多かったのは順に(複数回答)、「IDやパスワードは自分だけが覚えておくものであり、他人に教えていけないことを教える」(45.3%)、「成人向けや暴力行為など不適切なウェブサイトは閲覧してはいけないことを教える」(43.2%)、「他人のID・パスワードを勝手に利用して、他人のアカウントにログインしてはいけないことを教える」(38.9%)――など。

 一方、家庭の取り組みについて保護者に尋ねたところ(複数回答)、「アプリを勝手にインストールしないように教える」(33.3%)、「IDやパスワードは自分だけが覚えておくものであり、他人に教えていけないことを教える」(31.9%)、「自身や友人の個人情報をむやみに公開したり、知らない人に送付をしたりしてはいけないことを教える」(30.5%)などが多かった。

 同調査は6月29日から30日にかけて、ウェブアンケート形式で実施された。

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