校則と指導に一石を投じたキャンペーン 広告賞を受賞

 ヘアケアブランドの「パンテーン」が展開したキャンペーン「#この髪どうしてダメですか」が、6月に開かれた世界最大規模の広告賞である「カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバル」のPR部門で、シルバーとブロンズを受賞した。

生徒と教員による対話の重要性をアピールした「#この髪どうしてダメですか」のキャンペーン動画(パンテーン提供)

 「あなたらしい髪の美しさを通じて、前向きな一歩をサポートする」というブランド理念を掲げる同社。「#この髪どうしてダメですか」と題して発信したキャンペーン動画では、実際の中高生の声を伝えるだけでなく、教員と生徒が話し合う場面を入れることで、校則について本音で対話することの大切さをメッセージとして打ち出した。

 ちょうど大阪府の高校生が、学校から髪を黒く染めるよう強制され、不登校になったとして裁判を起こしたニュースが社会的な注目を集めていたのが、この問題を取り上げるきっかけとなったといい、同キャンペーンは校則と指導の在り方に一石を投じた形となって、学校現場にも大きな影響を与えた。例えば東京では、都教委が髪を黒く染める指導を一律に行わないように都立高校に通知するなどの動きにつながった。

 同社ヘアケア事業部シニアコミュニケーションズマネジャーの朝貝亜寿沙さんは「学校現場では今まで、対話や議論の場が持たれてこなかった」と指摘し、「自分のアイデンティティーや自己表現の一つに髪がある。髪を通して、いろんな人がより自分らしく、前向きな一歩を踏み出すきっかけをつくりたい」と話す。

 キャンペーンの動画は、同社サイトから視聴できる。

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