都教委、コロナ対策指針を改訂 夏休み明けの対応も再通知

 都教委は8月13日、「新型コロナウイルス感染症対策と学校運営に関するガイドライン」を改訂し、都立学校などに通知した。昨年9月の前回改訂以降の新しい知見を踏まえて追記・修正を行ったほか、夏休み明けに向けて行う準備のチェックリストを改めて示した。都内での感染が急拡大する中、都教委の担当者は「感染対策を徹底するのが基本だが、状況に応じてオンライン教育、分散登校や短縮授業などを活用してほしい」と呼び掛けている。

 今回のガイドライン改訂では、昨年度の学校再開後に使われていたⅠ期~Ⅲ期の区分を見直したほか、地域の感染状況により警戒度を上げなければならない場合に、グループや少人数での話し合い活動、体育での身体接触、音楽での歌唱やリコーダー、家庭科での調理実習といった活動を行わないなど、全編を通じて新たな知見に基づく情報を追記した。

 学校見学会、入学説明会など在校生以外が校舎内に入るイベントでは、動画配信・ビデオ通話サービスを積極的に活用すること、校内見学は真に必要な場合のみ、各学校長の責任の下で感染対策を徹底して実施することや、部活動体験は行わないことなどを盛り込んだ。さらに感染対策に関する資料を、日本語のほか英語、中国語、韓国語、タガログ語、ネパール語で初めて作成した。

 また基本的な考え方としては、「登校による学習とオンライン学習などによる家庭学習を組み合わせて実施する」「学校は、児童・生徒が行ったオンラインなどによる家庭での学習内容の定着を確認した上で、今後の学校での指導や家庭学習を実施する」とし、学校での活用事例を紹介するなど、ICTの積極的な活用を呼び掛けている。

 さらにガイドライン改訂に合わせ、長期休業明けに向けて学校が行う準備チェックリストを改めて通知し、児童生徒への指導、保護者への協力依頼、感染防止に向けた校内の体制整備・教職員への周知といった項目を示した。チェックリストの項目は次の通り。

○児童・生徒への指導
  • 児童・生徒等に健康観察票を配布し、毎日、登校前に検温と風邪症状の有無の確認を行うよう周知しましたか。
  • 感染症基本行動3か条(「3つの密」を避ける、正しいタイミングと正しい方法で手洗いをする、咳エチケットを徹底する)について指導しましたか。
  • マスクの効果や着用する際の注意事項について指導しましたか。
  • 感染症予防のための行動や、感染者等に対する偏見や差別につながる行為をしないこと、医療関係者等に感謝することについて指導しましたか。

○保護者への協力依頼

  • 毎朝、保護者や家族も健康観察を行うことや、登校前に児童・生徒等の検温結果等を健康観察票に記入して持たせるよう依頼しましたか。
  • 登校前に、マスクを着用させるよう依頼しましたか。
  • 新型コロナウイルス感染症の予防などについて通知等により周知し、家庭においても対策を徹底するよう依頼しましたか。
  • 保護者と日中連絡が取れる連絡先を改めて確認しましたか。

○感染防止に向けた校内の体制整備・教職員への周知

  • 教職員用の「健康チェック票」を準備し、毎朝、自宅で検温を行い、健康観察を行うとともに、出勤時に健康状態を記入することについて周知しましたか。
  • 児童・生徒等の健康観察票の確認を行う体制を整えましたか。(校舎内に入る前に確認し、検温をしていない児童・生徒等は保健室等で対応する)
  • 校内の必要な箇所に、石けんや消毒液、咳エチケットで出たごみ専用のごみ箱、感染防止対策チェックリストを配置しましたか。
  • 感染症が疑われる児童・生徒等が発生した場合の校内の連絡協力体制を整え、別室対応する部屋の確保、ゴム手袋やフェイスシールド等の準備をしましたか。
  • マスクの着用、手洗いの励行、3密を避けた行動、教室の換気などについて、ホームルームや放送等を通じて定期的に注意喚起する準備をしましたか。
  • 登校時の健康観察、手洗い所、トイレ、給食の配膳・下膳など混雑する場所には、互いに距離を空けるよう、立ち位置をマーキングするなどの準備をしましたか。
  • 学校給食の実施にあたり、実施内容や方法を工夫したうえで、感染防止のための工夫を行いましたか。
  • 部活動の実施にあたり、実施内容や方法を工夫したうえで、感染防止のための対応を行いましたか。
  • 職員室の座席配置や、会議のもち方について工夫しましたか。

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