大学生活「充実していない」、45%に増加 生協調査

 全国の大学生などを対象に全国大学生活協同組合連合会(全国大学生協連)が今年7月に行った調査で、大学生活について「充実していない」などと否定的に答えた学生の割合が全体で44.7%に達し、昨年秋に比べて大きく増えたことが、このほど分かった。特にコロナ禍の影響が長引く2年生以上で割合が高く、大学に対応を強化してほしいと思うことは「学内で同級生とつながる機会づくり」が最も多かった。コロナ禍で友達づくりが進まないことが背景にあるとみられる。

 この調査は同連合会が各地の組織やSNSを通じて、全国の大学生と大学院生に協力を呼び掛け、オンラインで7832人から回答が寄せられた。

 「学生生活は充実しているか」という質問では、「充実している」と「まあ充実している」の回答を合わせた割合は55.3%で、2019年秋(88.8%)や昨年秋(74.2%)に比べて大きく落ち込んだ。一方、「あまり充実していない」と「充実していない」を合わせた回答の割合は44.7%で、19年秋(11.2%)や昨年秋(25.8%)より大きく増えた。

 1年生だけを比較すると、「充実している」は昨年秋より増えたが、2年生以上は「充実していない」が昨年秋より23~33ポイントも増加しており、コロナ禍の影響を受けた学生生活が長引くことに不満を抱いている様子が浮かび上がった。自由記述欄では、「大学生活がこのまま何もできないまま終わってしまうのかなという不安がある」(大学2年生女子)といった声が寄せられた。

 友人の数については、昨年秋の調査で「0人」と答えた1年生は27.7%だったが、進級して2年生となった今回の調査では7.3%にとどまり、SNSやオンラインなどを活用して友達づくりがある程度進んだことがうかがえた。この春、入学した1年生で友人が「0人」と答えたのは5.8%だった。

 「大学に対応を強化してほしいと思うこと」(複数回答)については、「学内で同級生とつながることができる機会づくり」が43.0%と最も多く、特に1年生(52.1%)と2年生(50.9%)では、半数以上の学生が選択した。また、次いで多いのが「課外活動(サークル・部活動)の再開・活性化」の42.8%で、1、2年生を中心に学生同士の交流を望む声が強かった。

 自由記述欄では、「2年生になってから入学式が開かれ、1年生ではほとんど友人もできなかった。人と会話するのも怖くなり、卒業後のことを考えると不安でしかない」(2年生女子)といった深刻な声もあった。

 今回の調査結果を受けて、同連合会は「コロナ禍の大学生活の長期化で、メンタル面などへの影響が深刻化している。調査結果を分析して、学生生活の向上に向けた取り組みを国会などに求めていきたい」としている。

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