「命に関わるSOS」見逃さないで 夏休み明け前に緊急アピール

 児童生徒の自殺が後を絶たず、夏休み明け前に増える傾向もあることから、不登校の子供や保護者向けに新聞を発行する「不登校新聞」編集長の石井志昴さんが8月19日、文科省で記者会見し、保護者などに向けた緊急アピールを公表した。

子供のSOSを見逃さないよう呼び掛ける石井さん

 緊急アピールでは▽「学校へ行きたくない」という訴えは命に関わるSOSであると受け止める▽命を守るために「行きたくない」という訴えを見逃さない▽より多くの命を守るため「TALKの原則」に沿って対応する――の3点を求めた。

 TALKの原則とは精神医療の現場で知られている対応で、①言葉に出して心配していることを伝える(Tell)②「死んでしまいたい」と思うことがあるか率直に尋ねる(Ask)③途中で遮らず、本人の絶望的な気持ちにじっくり耳を傾ける(Listen)④安全を確保する(Keep safe)――の頭文字から取った自殺予防対策の原則を指している。

 石井さんはこうした対応をとった上で、「何に苦しんでいるかをしっかり受け止めて、学校に行かせるか行かせないかの二者択一でなく、危険な状態なら目を離さないなど安全の確保に努めてほしい」と呼び掛けた。

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