【デルタ株危機】文科省が対策拡充 教職員の接種加速要請も

 新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化していることを受け、萩生田光一文科相は8月20日、感染対策の拡充を進める考えを明らかにした。教職員のワクチン接種を優先的に行うよう協力を求めたほか、抗原簡易キットの配布や全国規模のスポーツ大会に関する相談窓口の設置などを進める。

 希望する教職員へのワクチン接種について、萩生田文科相は「学校で教育活動を継続するには、教職員の安全を可能な限り確保し、教職員から児童生徒への感染を防ぐことも不可欠。教職員でこれから接種を希望される方には、できるだけ早く接種を済ませていただくよう、各自治体においてご配慮をお願いしたい」と呼び掛けた。

 自治体によってはすでに希望する教職員への接種を進めていることを踏まえ、「当初(接種を)希望しなかった先生方が、ここにきて『やっぱり接種しておこう』ということで手を挙げた時に、『一番後ろに並んでください』ということでは時間が過ぎてしまうので、ぜひ配慮してくださいということを、改めて発信してまいりたい」と述べ、自治体や大学拠点接種会場、大規模接種会場の運営者などに協力を求めた。

 同日、文科省が各都道府県・政令市教委などに向けて発出した感染対策の徹底に関する通知では、教職員のワクチン接種にかかる時間や副反応などを考慮して、休暇を取得しやすくすることなどを要請している。

 また、高校でクラスターの発生が継続的に見られることから、希望する高校に無償配布してきた抗原簡易キットについて、「小中学校にも配備して、当日保健室で熱のある児童生徒に関しては、直ちに検査を行うような環境もバックアップしていきたい。意識を高めて慎重な対応をしていきたい」と検討状況を明かした。

 さらに全国規模のスポーツ大会について、情報収集や日程・会場の変更に苦慮している大会主催者を支援するため、スポーツ庁に相談窓口を設置し、選手の健康観察、参加者へのPCR検査など、感染拡大防止に向けた支援を行うと述べた。

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