国体2年連続中止を要請 三重県「苦渋の決断」

 新型コロナウイルスが全国的に急拡大していることを受け、三重県は8月21日、今秋開催予定の第76回国民体育大会(三重とこわか国体)と、第21回全国障害者スポーツ大会(三重とこわか大会)の中止を、日本スポーツ協会や文科省に要請したと発表した。

 実行委員事務局の担当者は教育新聞の取材に対し、今週中にも関係団体との協議に入ると明かした上で、「中高生も含め選手の皆さんが本番に向けて努力してきたことを思うと、県としても大変申し訳ない。ただ県の感染状況や医療体制の現状を踏まえると、決断せざるを得なかった。苦渋の決断だ」と語った。中止が決定すれば、昨年の鹿児島国体に続き2年連続の中止となる。

 同県は今月20日から「まん延防止等重点措置」が適用されているが、21日には新規感染者が427人確認され、5日連続で過去最多を更新。医療体制のひっ迫などが危惧されている。

 甲子園など一部の大会は開催されている中で中止にかじを切った背景について、同担当者は「(その他の大会の)開催状況や感染対策は随時、参考にさせてもらっていた。あくまで三重県の感染状況や医療体制の現状を鑑みて、全国から選手を招くのは難しいと判断した」と説明した。

 県内では児童生徒の感染も相次ぎ、8月だけで、すでに300件を上回っているという。これらを踏まえ同県教委は今月20日、分散登校と、オンライン授業またはプリント課題など自宅学習の併用を求める通知を、全県立学校と市町村教委に発出した。期限は「まん延防止等重点措置」が解除される9月12日まで。また部活動は原則禁止、修学旅行など学校行事は延期するよう求めている。

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