子どもに対するあらゆる暴力を撲滅 政府が行動計画を策定

 児童虐待や体罰など、子どもへのあらゆる暴力をなくすため、政府はこのほど、関係府省庁連絡会議を開き、「子どもに対する暴力撲滅行動計画」を策定した。行動計画には、子ども自身の意見を反映し、理解や参加を促すために子ども版も作成された。

「子どもに対する暴力撲滅行動計画」(子ども版)

 関係府省庁、有識者、市民社会、企業などで構成される「子どもに対する暴力撲滅円卓会議」で検討が行われた行動計画では、日本が優先して取り組むべき課題として虐待、性的搾取、いじめ、体罰を挙げ、それぞれの分野で強化・推進していく取り組みを整理。新型コロナウイルス感染症が子どもたちに与える影響を考慮した視点も盛り込まれた。

 また、国連の持続可能な開発目標(SDGs)のターゲット16.2「子どもに対する虐待、搾取、取引及びあらゆる形態の暴力及び拷問を撲滅する」の達成に向けて、日本国内だけでなく世界に向けて取り組みを発信していく方針も掲げている。

 策定にあたっては、2019年に日本ユニセフ協会とヤフーが6~19歳に対して行った「子どもパブコメ」で寄せられた意見も反映され、今後、関係省庁で関連の取り組みを検討する際は、子どもパブコメの意見を考慮に入れることも求めた。行動計画には、子ども向けのパンフレットも制作されている。

 行動計画は毎年、施策の実施状況を評価・モニタリングし、3年後をめどに見直しを行う。見直しに際しても、子どもたちの声を広く聴取し、反映していくことを求めている。

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