三重国体などの中止で合意 県の要請受け主催4者が協議

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、今秋に開催する「第76回国民体育大会(三重とこわか国体)」と「第21回全国障害者スポーツ大会(三重とこわか大会)」について、三重県、スポーツ庁、日本スポーツ協会(JSPO)、日本障がい者スポーツ協会の主催4者は8月25日、オンラインで協議を行い、両大会を中止することで合意した。国体は2年連続、全国障害者スポーツ大会は3年連続の中止となり、部活動への影響も懸念される。

 三重国体は37の正式競技などが県内各地で行われ、9月4日から会期前実施競技が始まり、9月25日~10月5日に本大会が開かれる予定だった。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大によって、三重県では全競技一律無観客での開催や、選手団のPCR検査の実施などの対策を行う方針としていたものの、これらの追加の感染症対策を実施しても、選手や関係者から感染者が出た場合に医療体制に負荷がかかり、受け入れ対応が不可能になることを懸念。多くの教員を含む役員や中高生を中心とした競技会運営の補助員確保に支障が出ていることや、県民や競技団体からも開催に不安の声が寄せられていることなども踏まえ、8月21日に中止を要請した。

 これを受けてこの日に設けられた4者協議では、室伏広治スポーツ庁長官をはじめ、鈴木英敬三重県知事、伊藤雅俊JSPO会長、山田登志夫日本障がい者スポーツ協会常務理事が出席。開催の可否が話し合われた結果、両大会を中止することで合意した。国体中止は8月26日にJSPOで開かれる大会委員会で正式決定される。

 中止の合意を受けてJSPOの伊藤会長はコメントを発表し、「この状況において、鈴木知事が中止の判断をされたことは、やむを得ない」と、選手や関係者に対し大会中止への理解を求めた。

 また、室伏長官は「(選手の)戸惑いや喪失感があることは、想像に難くない」とのコメントを発表。特に中高生が大会に向けて努力してきたことが次のステップにつながるよう、関係団体と協力して支援する考えを表明した。

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