【全国学力調査】ICT活用頻度 研修・支援員の有無で差

 文科省が8月31日に公表した、今年度の全国学力・学習状況調査(5月27日実施)の結果によると、ICT活用の頻度は上がりつつあるものの、教職員と児童生徒がやりとりする場面で「活用している」(よく活用している+どちらかといえば、活用している)と回答した割合は、小学校で45.0%、中学校で42.9%にとどまった。ただ、1人1台端末の導入時期が早い学校、研修機会や専門スタッフの支援がある学校では、こうした場面での活用頻度が高い傾向があった。

 教職員と児童生徒がやりとりする場面で「よく活用している」と答えた割合は、小学校で10.9%、中学校で12.6%とわずかだった。また、他の友達と意見を交換したり、調べたりするために、コンピューターなどのICT機器を使用する頻度が「週1回以上」あると回答した児童生徒は、小学校で39.3%、中学校で35.4%にとどまった。

 教職員と児童生徒がやりとりする場面でICTを「活用している」と答えた学校の割合は、昨年10月までに1人1台端末が導入された自治体で高く、それ以降に導入された自治体とは、小学校で14.9ポイント、中学校で21.3ポイントの開きがあった。

教職員と児童生徒がやり取りする場面でのICT活用(研修の実施状況別)

 また小中学校とも、教員がコンピューターなどのICT機器の使い方を学ぶために必要な研修機会がある学校ほど、教職員と児童生徒がやりとりする場面でのICTの活用頻度が高かった。こうした研修機会がある学校の割合は、小学校で84.8%、中学校で78.3%だった。

 さらに、コンピューターなどのICT機器の活用に関して、学校に十分な知識を持った専門スタッフ(教員は除く)がいるなど、技術的にサポートできる体制がある学校ほど、教職員と児童生徒がやりとりする場面でのICTの活用頻度が高かった。こうした体制がある学校の割合は小学校で53.9%、中学校で52.2%と、研修機会よりも低かった。

教職員と児童生徒がやり取りする場面でのICT活用(専門スタッフの支援状況別)

 児童生徒への「学習の中でコンピューターなどICT機器を使うのは勉強の役に立つと思いますか」という質問に対し、「役に立つと思う」(役に立つと思う+どちらかといえば、役に立つと思う)と答えた割合は小学校で94.5%、中学校で93.2%と高かった。

 ただ、平日にICT機器を勉強のために使う時間については、小中学校とも約半数が30分未満となっていた。一方で、1日当たりのテレビゲームの時間は児童生徒ともに増加しており、「1日当たり1時間以上テレビゲームをしている」と回答した児童生徒の割合は75%以上と高かった。

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