レゴブロックで対話型の教員研修 学校の最上位目的を共有

 学校の夏休みに合わせ、さまざまな教員研修が行われる中、埼玉県戸田市立美女木小学校(山田一文校長、児童683人)でこのほど、レゴブロックを使って、学校の最上位目的を考える対話型の研修が行われた。教員らは組み立てたレゴブロックの作品について説明しながら、全教員で大切にしたい教育の価値観を共有した。

 研修は学校の教員向けのワークショップなどを手掛ける「cokowill」(ココウィル)の寒川英里代表が講師を務め、レゴブロックで作り手の思考を可視化するワークショップ「レゴシリアスプレイ」の手法を用いて行われた。

 グループに分かれた教員は、まず、与えられたブロックを思い思いに組み立てながらタワーを制作。そのタワーに「私を教育に向かわせる何か」を象徴するパーツを一つだけ加え、お互いに見せ合いながら、それぞれの教員が大切にしている教育の価値観を知った。

 さらに、「心から願っている子どもたちの姿」や「それぞれの思いの先にある未来に向けて、今大事にしたいこと」などのテーマでレゴブロックの作品を組み立て、作品の意図から浮かび上がってくるこれからの教育の理想像を発表した。

レゴブロックでつくった作品を持ち寄り、活発に意見交換する教員ら

 後半は、受け持っている学年ごとにグループを再構成し、各学年で大切にしたいキーワードを実現するための具体的な実践を、再びレゴブロックで表現し、全体に向けてプレゼンテーションした。

 参加した教員は「レゴブロックで手を動かしながら教育について考えることができ、自分の中であいまいだったものが言語化された」「ただ対話をするのと違い、レゴブロックを使うと、いろいろな人が対等に話せるようになる。子ども同士の対話でも、こういったワンクッションが大事だと思った」などと感想を話した。

 同校では今年度から、教員研修をワークショップ形式に変え、教員同士のコミュニケーションを生みやすくしているという。今回の研修を提案した勝俣武俊教頭は「それぞれの教員が自律した学校運営をするために、組織の共通言語となる最上位目的を共有した上で、そこまでのアプローチはそれぞれの教員に任せるようにしたかった。1学期を終えて教員の関係性もできたところで、改めて今日の研修でたくさんの対話ができた。9月からそれぞれがどんな教育活動を自走させていくかが楽しみだ」と語る。

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