「インドネシアの食べ物や暮らしは?」 中学生同士が国際交流

 「インドネシアの友達は、どんな食べ物を食べ、どんな暮らしを送っているんだろう」――。福岡県遠賀郡水巻町の中学生とインドネシアの中学生が、オンラインで交流するプログラムがこのほど行われた。同町立水巻中学校と水巻南中学校の有志の生徒7人と、インドネシアの生徒9人がZoomで集い、お互いの国の食文化や両国の違い、音楽などについて英語で語り合った。主催したのは、全国の中高生にオンライン国際交流プログラムを提供するWith The World。

 同プログラムは4日間にわたり行われた。3日目には、両国の生徒がグループに分かれて意見交換。身ぶり手ぶりを交えながら、日本とインドネシアをつないでコミュニケーションを楽しんだ。日本の中学生は自宅の端末を活用し、端末を持っていない生徒は地域の公民館から参加した。

 インドネシアの生徒を迎え入れる前の準備時間、生徒の一人は「言葉が分からなくても、ジェスチャーで言いたいことが伝わりそう。リアクションをしっかりとって、いい雰囲気で話したい」とスタッフに目標を語った。

 進行は日本の生徒が務めるため、生徒らは本番ぎりぎりまで、言葉が聞き取れなかったときや質問するときの表現を、入念に確認し合っていた。だが両国のメンバー全員が画面上にそろうと、緊張の面持ちは一変。笑顔で手を振り、それぞれの国の言葉であいさつした。

 まず、両国の生徒がそれぞれの国の食文化について、パワーポイントを使ってプレゼン。日本の生徒はそばやうどん、カップ麺、卵焼きなど、日本ならではの食べ物について英語でスピーチしたり、手作りの食器を披露したりと、インドネシアの生徒を楽しませた。卵焼きについてスピーチした女子生徒は写真を示しながら、作り方や、ハムやチーズを入れるアレンジ法を紹介した。

インドネシアの食文化の説明に聞き入る生徒たち

 インドネシアの生徒は、甘い餅のようなお菓子「クエ・クルポン」など、日本ではなかなかお目にかかれない食べ物を披露。初めて見る食べ物に、日本の中学生は身を乗り出して説明を聞いた。英語で聞き取れなかった部分は、サポートスタッフがチャットを活用しながらフォローした。

 意見交換の時間には「インドネシアで辛くない食べ物はある?」「日本ではすしをお箸と手、どちらで食べるのが普通?」などと、それぞれの国の文化を丁寧に調べたからこそ生まれた質問が、次々に飛び出した。

 水巻町の生徒らは相手の言葉をよく聞き、分からない場合は首を傾げ、「Could you say that again?」と繰り返してもらえるよう求めていた。質問する側になると、ハンドサインやジェスチャーを駆使して、インドネシアの生徒をリード。「How about you 〇〇?」とメンバーの名前を呼ぶと、インドネシアの子供たちも一層心を開いたようだった。

 終了後の振り返りで、日本の生徒は「”How about you?”をたくさん使って、インドネシアの皆の言葉を引き出せた」「インドネシアのチームメートが、住みたい国として日本を挙げてくれていた。道や街並みがきれいなイメージがあるようだ。とてもうれしかった」などと感想を交し合った。

 水巻町教委生涯学習課の竜田万里子氏は「対面ではないので戸惑うかもと最初は心配もしたが、生徒たちが積極的にコミュニケーションをとっていて、彼らにとってオンラインは障壁ではないと気付いた。子供たちの好奇心を尊重して、今後も取り組んでいきたい」と語った。

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