高校新卒者の求職者数が10ポイント減 コロナで就職回避か

 厚労省は9月9日、来年3月に高校を卒業する生徒を対象にした求人・求職状況を公表した。求人数は前年同期と比べて増加した一方で、求職者数は約10ポイント減少した。新型コロナウイルスの影響で企業が採用を抑制するのではないかとの見方から、就職を避けて進学を希望する生徒が増えているのが背景にあるとみられる。

 公表されたのは、今年7月末時点でのハローワークの求人を基にした求人・求職状況で、高校新卒者の求人数は34万5563人(前年同期比2.9ポイント増)だったが、求職者数は14万4935人(同10.3ポイント減)で、求人倍率は2.38倍に上昇した。

高校新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職状況の推移(7月末現在)

 中学新卒者の求人数は725人(同6.6ポイント増)で、求職者数は776人(同14.6ポイント減)、求人倍率は0.93倍だった。

 高校新卒者の求人状況を産業別にみると、製造業は増加した一方で、運輸業・郵便業や宿泊業・飲食サービス業などは、前年同期と比べて減少している。

 高校新卒者の求職者数が減った理由について、厚労省の担当者は「少子化の影響に加え、新型コロナウイルスで企業が採用を抑制するのではないかという不安から、進学を希望する生徒が増えたり、民間企業ではなく公務員志望が増えたりしたことが考えられる」と分析している。

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