女子制服でスラックス選択可 公立高の4割以上、地域差も

 女子が制服でスラックスを選べる公立高校は4割以上――。CCCマーケティングとTポイント・ジャパンが提供している「学校総選挙プロジェクト」はこのほど、高校の制服に関する実態調査の結果を公表した。気候や本人の意思、性自認などに対応し、女子の制服でもスラックスを選択できる学校が増えている状況がうかがえる一方、都道府県ごとにばらつきも大きいなどの課題も見られた。

 調査結果によると、制服が指定されている都道府県立高校のうち、44.4%に当たる1365校で、女子の制服にスラックスを選択できるようになっていた。都道府県別に見ると、最も高かったのは長野県の87.8%、次いで、滋賀県の86.4%、神奈川県の84.3%だった。その一方で、岩手県(6.5%)や愛媛県(8.9%)、青森県(9.1%)は1割未満であるなど、都道府県によって対応状況には大きな差があった。

都道府県別の女子のスラックス制服を採用している割合(学校総選挙プロジェクト提供)

 プロジェクトリーダーを務める石井大樹さんは「現時点では女子のスラックス制服を採用していないものの、今後の採用を決めた学校や、採用を検討している学校が多くあることが分かり、これから採用学校が増えていくものと期待している」と説明。

 「制服は、学校、生徒、保護者だけでなく、卒業生や周辺地域との関係の中で検討されるため、気候や風習、背景もそれぞれ異なり、画一的なルールで一斉に適用できないことだと思うが、生徒たちが『自分の学校はどうあるべきか』を考える機会を提供すること、また、その生徒たちの考えを学校や地域の人々が受け止め、よりよい方法を一緒に探して行くことが大切だ」とコメントしている。

 同調査は都道府県教委の協力により6月21日~9月5日の期間に、各都道府県立全日制高校3205校のうち、制服が指定されている3073校の実態を調査した。定義にあたっては、女子がスラックスを選ぶ際に、「異装届」「特別な理由の提出」などを届け出る必要がないことや、スラックス希望者の選択肢が「男子生徒の制服」以外も設けられていることなどを条件とした。

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