みどりの学園の毛利校長が語る 挑戦できる学校づくり

 みんなが挑戦できる学校の秘訣(ひけつ)は心理的安全性――。超教育協会が9月15日に開いたオンラインシンポジウムで、最先端のICT教育の実践で知られる茨城県つくば市立みどりの学園義務教育学校の毛利靖校長が講演し、オンライン授業への挑戦など、新たな教育に失敗を恐れずにチャレンジしていける組織づくりについて語った。

組織づくりの秘訣を語る毛利校長(右、Zoomで取材)

 2018年度に開校してから、プログラミング教育やICTの利活用を積極的に展開してきた同校。毛利校長は「よくICTの活用ではベテランの先生が問題になるが、うちの学校のベテランや再任用の先生は本当に授業が上手で、ICTの活用もうまい。教員に向上心のない人はいない。レッテルを貼られると余計にやる気をなくしてしまうので、逆に、みんなが誇りを持って働けるように、学校の中で仲間同士で褒め合うのがいい」とアドバイス。実際に同校では、ミニ研修会と称して、教員同士がICTの活用方法について放課後などに学び合う姿が日常的に見られるという。

 昨年の新型コロナウイルスの感染拡大による一斉休校では、オンライン授業を始めた当初は想定以上のアクセスがあり、サーバーがダウンしてしまった失敗談も紹介。「『ダウンしたらどうしよう』『これをやったら駄目』などと言って最初からやらないのではなく、取りあえずやってみて、『やっぱり駄目だったね』でよい。そういうことも想定内だと思いながらの失敗が多い」と振り返り、「教員にも『失敗しても大丈夫』と言えばいい」と語った。

 また「校長は孤独だというがそんなことはない。リーダーシップとは、校長が独断で決めることではない。どんどんみんなに悩みを相談していけば、みんなが協力してくれるようになる。誰一人取り残さない教育と言われているが、教員も同じだ」と強調した。

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