園専用バスの運用状況を調査 福岡県の園児死亡事件を受け

 今年7月、福岡県中間市の私立保育園で男児が送迎バス内に閉じ込められ、熱中症で死亡した事件を受け、神奈川県相模原市はこのほど、市内の幼稚園や保育園など292施設を対象にした、園専用バスの運用方法や児童の欠席確認についての調査結果を公表した。通園バスに関して、安全対策などを定めたマニュアルを作成していた施設は57.7%にとどまった。

 調査結果によると、園専用のバスを園児の送迎や園外活動などで利用していると回答した園は33.2%だった。このうち全ての園で、運転手以外に幼稚園教諭や保育士などの職員がバスに同乗していた。同じく、乗降時の園児の確認についても、全ての園が出欠表などを使い目視で確認していると回答した。

 安全対策を定めたマニュアルについては、57.7%が作成済みと回答。次いで、年度内に作成予定が19.6%、時期は未定だが作成予定が18.6%だった。作成の予定がないと回答したのは、4.1%だった。

 また、園での出欠確認についても調査。園児の欠席連絡の手段では、電話が66.1%で最も多かった。電話とメールを併用していたのは、32.9%だった。

 欠席連絡を受ける担当を尋ねたところ、「主な担当を設けていない」が32.5%だった。欠席連絡の情報共有手段については、「出席名簿・連絡ノート・掲示板など」が76.0%で最も多かった。

 また欠席の連絡がなく児童が登園していないことが分かった場合の対応を尋ねたところ、「当日の午前中に保護者に連絡する」が45.6%で最多。次いで「時間は決まっていないが保護者に連絡する」(34.9%)、「翌日以降に保護者に連絡する」(13.0%)で、保護者へ連絡しないとの回答も4.1%あった。

 中間市の事件では、バスを運転する園長のほかに同乗者がいなかったことや、降車後の車内の確認不足、園児が無断欠席した場合の対応が不十分だったことなど、複数の問題が指摘されている。

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