児童生徒のコロナ感染、8月に急増 直近の臨時休校は減少

 今年8月の児童生徒の新型コロナウイルス感染者数は1万7734人に上り、これまでと比べて急増したことが9月17日、文科省の集計で明らかになった。学校が本格的に再開した昨年6月から今年8月末までの間に、幼児・児童生徒の感染者数は5万4149人、教職員は6099人となった。一方、文科省の別の調査によれば、9月13日時点で夏休みの延長や臨時休校を実施している自治体はいずれの校種でも1割以下にとどまり、直近では通常通りの活動に戻りつつあることが分かった。

 8月の幼児・児童生徒の感染者数は▽幼稚園 340人▽小学校 8031人▽中学校 5520人▽高校 3703人▽特別支援学校 140人――で、合計1万7734人。月別に見ると昨年6月以降で最多となり、感染者数の多かった今年1月(計6720人)、5月(同6070人)を大幅に上回る水準となった。

児童生徒の新型コロナウイルス感染状況(出所:文科省「学校関係者における新型コロナウイルス感染症の感染状況について」)

 昨年6月からの感染者について感染経路を見ると、小学生で72.7%、中学生で58.5%が「家庭内感染」だった。一方、高校生では「感染経路不明」が36.6%と最も多くなっている。教員は57.2%が「感染経路不明」、次いで「家庭内感染」が25.2%だった。同一の学校で複数の感染者が確認された事例は6116件、うち5人以上確認された事例は1527件に上った。

児童生徒の感染経路(出所:文科省「学校関係者における新型コロナウイルス感染症の感染状況について」)

 一方、9月9日の緊急事態宣言の延長を踏まえて文科省が行った調査によれば、同13日時点で「夏季休業の延長または臨時休業を実施している」と回答した学校設置者の自治体は▽小学校 53(3.2%)▽中学校 60(3.7%)▽義務教育学校 9(8.9%)▽高校 6(4.2%)▽中等教育学校 1(5.3%)▽特別支援学校 3(2.8%)。今月1日時点では、校種により約1~2割の自治体が実施していたが、今回は大幅に減少した。

 また「短縮授業または分散登校を実施している」と回答した設置者についても、▽小学校 194(11.8%)▽中学校 189(11.6%)▽義務教育学校 8(7.9%)▽高校 44(30.6%)▽中等教育学校 7(36.8%)▽特別支援学校 19(17.9%)となり、同様に減少した。

 一方で8月以降に、夏季休業の延長や臨時休校を実施した場合の日数(予定含む)は、小学校で平均6.8日(最大25日・最小1日)、中学校で平均6.9日(最大25日・最小1日)、高校で平均7.1日(最大20日、最小1日)、特別支援学校で平均8.3日(最大19日、最小1日)と、地域により期間に大きな差があった。

 また短縮授業や分散登校を実施した場合の日数(予定含む)は、小学校で平均10.7日(最大26日・最小1日)、中学校で平均10.6日(最大26日・最小1日)、高校で平均15.8日(最大27日、最小3日)、特別支援学校で平均13.1日(最大30日、最小1日)だった。

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