国公立大の総合型選抜など過去最多に 来年春の入試概要

 文科省は9月29日、来年春の国公立大学の入学者選抜について概要を発表した。総合型選抜は今春より3大学増の102大学で、学校推薦型選抜も3大学増の170大学で実施される見通しで、いずれも過去最多となる。文科省は「各大学が多様な学生を確保しようという姿勢の表れではないか」と話している。

 今年7月末現在でまとめられた概要によると、募集人員は176大学で合わせて12万7330人(前年より111人増)で、ほぼ前年並みだった。このうち総合型選抜を実施する大学は102大学(全体の58.0%)・335学部(同54.9%)となり、前年より3大学11学部増えた。また、学校推薦型選抜の実施は170大学(同96.6%)・486学部(同79.7%)で、前年より3大学8学部増えた。総合型選抜・学校推薦型選抜とも、実施する大学の数は過去最多となった。

 新たに総合型選抜を実施する大学・学部は、国立大学では宮城教育大学(教育)、埼玉大学(経済・昼)、富山大学(教育、医、薬)など7大学10学部、公立大学では福島県立医科大学(医)、大阪公立大学(現代システム科学域、文、工、医、生活科)など5大学9学部。学校推薦型選抜を実施する大学・学部は、国立大学では富山大学(教育)、名古屋工業大学(工・昼夜とも)など5大学6学部、公立大学では三条市立大学(工)、大阪公立大学(現代システム科学域、経済、商、理、工、農、獣医、医、看護、生活科)など4大学13学部となった。

 来年春に新設される大学は、公立の三条市立大学、芸術文化観光専門職大学、叡啓大学の3大学で、三条市立大学では学校推薦型選抜が、他の2校では、総合型選抜・学校推薦型選抜とも実施される。
 総合型選抜や学校推薦型選抜を実施する大学は増加傾向が続いており、両方を合わせた募集人員は2万7998人で、募集人員全体の21.9%を占めている。

 これについて文科省大学振興課は「各大学が地域の事情に応じて、多様な学生を確保しようとしていることの表れではないか。文科省としては、大学に特定の選抜区分を増やすことを求めることはしないが、基本方針として多様な背景を持った学生に配慮した選抜をして欲しいと考えている」と話す。

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