野田少子化相 まずコロナ禍の虐待・自殺対策に全力で

 野田聖子少子化担当相は10月5日、就任会見に臨み、いわゆる「こども庁」の設置に向けて、「子供から大人への成長を、一元化してシームレスにしっかり国が支える、この新たな行政組織に関する基本方針を年末までに取りまとめたい」と述べ、来年の通常国会での関連法案提出に向けて検討を進める姿勢を示した。また、子供政策が幅広い分野にまたがる中で、優先的に取り組む課題として、「コロナ禍で増えている虐待や自殺対策に大至急で取り組み、全力で子供たちを守っていきたい」と述べ、虐待・自殺対策を早急に進めたいとの考えを示した。

就任会見で子供政策などについて語る野田少子化担当相

 野田少子化担当相は就任会見の冒頭、少子化対策にライフワークとして取り組んできた経緯に触れた上で、「党総裁選挙でようやく子供という言葉が当たり前に聞こえてくるようになった。しっかり皆さんと共に頑張って『こどもまんなか』という意識改革、そして社会改革変革ができるよう頑張ることが私の大切な任務だと改めて受け止めている」と述べ、少子化対策に臨む決意を述べた。

 そして子供政策への基本的な考えとして、「子供は国の宝と言いながら、子育ては全て親に委ねられてきた。国のありようが子供を育てることの苦しみを抱えさせてしまっているのではないかと、立ち戻る必要がある。国の宝というならば、国としてその宝をどう磨いていくかを示さなければならない」と強調。こうした課題に向き合う「こども庁」の設置に関して、「子供から大人への成長を一元化してシームレスに支えていく、この新たな行政組織に関する基本方針を年末までに取りまとめたい」と述べ、早急に検討を進め、来年の通常国会に関連法案を提出したいとの意向を示した。

 また、少子化対策や子供政策が多岐にわたる中で優先して取り組みたいことを尋ねられたのに対し、野田少子化担当相は「緊急を要するものとして、コロナ禍でDVや性被害が増えたと言われるが、子供も同じで親からの虐待や自殺が大変増えている。これには『こども庁』ができる前に大至急で取り組み、全力で子供たちを守らなければならない。とにかく子供を傷つけないということに徹底して取り組みたい」と強調した。

 さらに教育や福祉についても言及し、「やはり子供に必要なのは教育。学力とは別に、子供が少なくなる中で、仲間を作りやすくする環境、小さいうちから集団の中に入りやすい環境を子供たちに持ってもらうことが大人の責任かなと思う。福祉についても一般の親はどんな制度があるか分からない。申請型でなく、行政からのプッシュ型で幅広な情報を提供することで、子育てが随分楽になると思う」と述べ、積極的に取り組む考えを示した。

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